夏休みになると、子どもは学校が休みでも親の仕事は通常通り、という家庭は少なくありません。
「学童へ行かない日はどうしよう」「毎日仕事を休むわけにはいかない」「子どもだけで留守番させても大丈夫?」と悩むこともあるでしょう。
特にシングルマザー家庭では、平日の日中を一人で調整しなければならないことも多く、夏休みの留守番は大きな課題になります。
大切なのは、単に「家にいれば安全」と考えることではありません。留守番中に起こりそうなことを先に想定し、子どもが迷わず行動できるルールを作っておくことです。
夏休みに子供を留守番させて仕事へ行くのはあり?
子どもの年齢や性格、留守番時間、住環境によって判断は変わります。
同じ小学3年生でも、一人で落ち着いて過ごせる子もいれば、短時間でも不安になる子もいます。
また、1時間だけの留守番と、朝から夕方までの留守番では負担がまったく違います。
年齢だけで決めるのではなく、次の点を確認してください。
- 本人が留守番を強く嫌がっていない
- 玄関の鍵を管理できる
- 知らない人が来ても対応しない
- 親へ電話やメッセージができる
- 火を使わず昼食を取れる
- 勝手に外出しない
- 困ったときの連絡先を理解している
不安な項目が多い場合は、いきなり一日留守番にせず、短時間から練習した方が安心です。
低学年は長時間の留守番を前提にしない
小学1~2年生ごろは、鍵の管理や緊急時の判断がまだ難しい場合があります。
短時間なら落ち着いて留守番できる子でも、朝から夕方まで一人になると不安や退屈が大きくなることがあります。
低学年で長時間の留守番が必要になる場合は、学童、祖父母、親族、地域の居場所などをできるだけ組み合わせる方が負担を減らせます。
中学年以降でも「一日中一人」は少しずつ慣らす
小学3~4年生ごろから留守番を検討する家庭は増えますが、初日から8時間や10時間を一人で過ごさせる必要はありません。
最初は1時間、次に午前中だけ、その次は昼ごはんまで、というように少しずつ時間を延ばすと、子ども自身も自信をつけやすくなります。
高学年や中学生でも、毎日一人で過ごすことが本人に合っているとは限りません。
一人で静かに過ごすのが好きな子もいれば、人と会わない日が続くと退屈や孤独を感じる子もいます。
仕事へ行く前に決めたい留守番ルール
留守番中に毎回親へ確認しなくても済むよう、家庭内のルールはできるだけ具体的にしておきます。
インターホンには出ない
宅配便や点検などが来ても、子どもだけのときは玄関を開けないと決めておくと判断が簡単です。
「誰なら開けてよいか」を細かく覚えさせるより、「親がいないときは開けない」というルールの方が迷いにくくなります。
親がいないことを他人に言わない
電話やインターホンで「お母さんは仕事でいません」と答える必要はありません。
SNSやオンラインゲームでも、「今日は一人で留守番中」など、自宅に大人がいないことが分かる内容を書かないようにします。
火を使うかどうか決める
親が不在の時間は、ガスコンロや揚げ物を禁止する家庭もあります。
電子レンジだけを使う、冷蔵庫から出して食べられるものを用意するなど、子どもの経験に合わせて安全な方法を選びましょう。
外出のルールを決める
「ずっと家にいなさい」とするのか、近所の公園や図書館なら行ってよいのかを決めておきます。
- 行ってよい場所
- 誰と行くか
- 出る前に連絡する
- 何時までに帰るか
- 予定が変わったら連絡する
外出を認めるなら、この程度まで具体的にしておくと親も安心しやすくなります。
夏休みの昼ごはんはどうする?
仕事で毎日家を空ける家庭では、夏休みの昼ごはんが大きな負担になります。
毎朝豪華なお弁当を作る必要はありません。
子どもが自分で安全に食べられることを優先しましょう。
- おにぎり+冷蔵庫のおかず
- 冷凍したカレーやシチュー
- 電子レンジで温める丼
- サンドイッチ
- 冷やしうどんやそうめん
- 冷凍食品を組み合わせたプレート
- パン+スープ+ヨーグルト
電子レンジを使う場合は、容器に「500Wで2分」などとメモを貼ると迷いにくくなります。
冷蔵庫のどの段に昼ごはんがあるかを毎日同じ場所にしておくのもおすすめです。
親子の連絡は「決まった時間」にする
仕事中に何度もスマホを確認し続けるのは難しいため、定時連絡を決めておくと負担を減らせます。
| 時間 | 連絡例 |
|---|---|
| 9時 | 親が職場へ着いたら「大丈夫?」と確認 |
| 12時 | 子どもが「昼ごはん食べた」と連絡 |
| 15時 | 午後の状況を確認 |
| 帰宅前 | 親が「今から帰る」と連絡 |
毎回電話でなくても構いません。
「大丈夫」「食べた」など短いメッセージやスタンプだけにすると、子どもも続けやすくなります。
一方で、けが、体調不良、鍵の紛失、不審な人が来たときなどは、決まった時間を待たずにすぐ連絡するよう伝えておきます。
親が電話に出られないときの連絡先を作る
勤務中に電話へ出られない仕事もあります。
その場合は、親以外の連絡先も決めておきましょう。
- 祖父母
- 親族
- 近所の信頼できる大人
- 親の勤務先
スマホに登録するだけでなく、紙にも書いて見える場所へ置いておくと、端末が使えないときにも役立ちます。
ゲームやYouTubeばかりになるのを防ぐには?
夏休みの留守番で親が気になりやすいのが、ゲームや動画の時間です。
朝から夕方まで一人なら、まったく使わせないというルールは続きにくいこともあります。
おすすめなのは、「先にやること」を決めてから自由時間にする方法です。
- 朝ごはんを食べる
- 着替える
- 宿題を決めた分だけする
- 昼ごはんを食べる
- 一つだけ家事をする
ここまで終わったらゲームをしてよい、という形なら子どもにも分かりやすくなります。
ゲーム時間そのものを制限する場合も、「30分だけ」のように厳しすぎるルールより、実際に守れる時間を親子で話し合う方が続きやすくなります。
一つだけ家事をお願いすると一日を区切りやすい
留守番中は、年齢に合わせて簡単な家事を一つ任せてもよいでしょう。
- 洗濯物を取り込む
- 食器を片付ける
- 自分の部屋を片付ける
- お風呂を洗う
- 郵便物を室内へ入れる
仕事から帰ってきたときに「やってない!」と怒る原因にならないよう、毎日一つ程度で十分です。
「16時までに洗濯物をお願い」など時間まで決めると、ゲームや動画を止めるきっかけにもなります。
毎日留守番にしなくてもいい
夏休みの平日すべてを同じ方法で乗り切る必要はありません。
利用できる環境があれば、複数の居場所を組み合わせる方が親子の負担を減らせます。
- 学童
- 祖父母や親族宅
- 図書館
- 児童館
- 部活動
- 塾や習い事
- 地域の子ども向けイベント
たとえば、月・水・金は自宅、火曜は学童、木曜は祖父母宅という形でも、一人で過ごす日数を減らせます。
仕事から帰ったら全部チェックしなくてもいい
帰宅後に、「宿題した?」「ご飯食べた?」「ゲーム何時間した?」「外に出た?」とすべて確認すると、親も子どもも疲れてしまいます。
確認する項目を3つ程度に絞ってみましょう。
- 困ったことはなかったか
- 昼ごはんを食べたか
- 今日やると決めたことができたか
問題がなければ、その日はそれで終わりでも構いません。
毎日監視するより、うまくいかなかった部分だけ翌日のルールを変える方が、夏休み全体を回しやすくなります。
留守番を続けるのが難しいサイン
一度留守番を始めても、子どもに合わないと分かったら方法を変えて構いません。
- 朝になると留守番を強く嫌がる
- 仕事中に何度も電話してくる
- 一人でいるのが怖いと言う
- 昼ごはんを食べない日が続く
- 一日中ゲームや動画だけになっている
- 約束を繰り返し破る
- 夜に不安そうになる
- 親が仕事へ行くことを毎朝止める
このような状態が続く場合は、留守番時間を短くする、学童など別の居場所を増やす、勤務時間を相談するなど調整を考えてみましょう。
夏休み前に作っておきたい留守番チェックリスト
- □ 子ども本人が留守番に納得している
- □ 鍵を安全に管理できる
- □ インターホンには出ないルールを決めた
- □ 親へ連絡できる
- □ 親以外の緊急連絡先を用意した
- □ 昼ごはんの食べ方を確認した
- □ 火を使うかどうか決めた
- □ 外出ルールを決めた
- □ 友達を家へ入れるか決めた
- □ ゲーム・スマホのルールを決めた
- □ 短時間の留守番を練習した
- □ 地震や火災時の行動を確認した
夏休みの留守番は「安全ルール+毎日の型」を作ると回しやすい
仕事がある夏休みに子どもを留守番させる場合、毎朝その日の過ごし方を一から考えるのは大変です。
そこで、起床、宿題、昼ごはん、親への連絡、自由時間という大まかな一日の型を作っておくと、親が不在でも子どもが動きやすくなります。
さらに、インターホン、外出、火の使用、緊急連絡など、安全に関わるルールだけは具体的に決めておきましょう。
すべてを完璧に管理する必要はありません。
子どもの年齢と性格に合わせ、学童や親族、地域の居場所なども組み合わせながら、親にも子どもにも無理の少ない夏休みの過ごし方を作っていくことが大切です。
