子どもが保育園や小学校に通っていると、朝になって突然熱を出すことがあります。
「また仕事を休まないといけない」「職場に電話するのがつらい」「子どもの熱で休みやすいパートに変えたい」と悩んでいる人も多いでしょう。
特にシングルマザー家庭では、自分以外に仕事を休んで看病できる人がいないこともあり、時給だけでなく「急な休みに対応できる職場かどうか」が仕事選びで非常に重要になります。
結論からいうと、「この職種なら必ず休みやすい」という仕事はありません。同じ仕事内容でも、職場の人数やシフトの組み方、上司の考え方によって休みやすさは大きく変わります。
そのため、仕事の種類だけで探すより、休んでも業務が止まりにくい職場の条件を知っておくことが大切です。
子供の熱で休みやすいパートの特徴
急な欠勤に対応しやすい職場には、いくつか共通する特徴があります。
スタッフの人数が多い
少人数の職場より、同じ時間帯に複数のスタッフが働いている職場の方が、急な欠勤をカバーしやすい傾向があります。
たとえば、自分を含めて2人しかいない時間帯で1人休むと、残った人の負担が非常に大きくなります。
一方、10人、20人とスタッフがいる職場なら、担当を調整することで対応できる場合があります。
求人を見るときは会社全体の従業員数だけでなく、自分が働く店舗や部署に何人いるのかも確認するとよいでしょう。
同じ仕事ができる人が複数いる
「その仕事は自分しかできない」という職場では、どうしても休みにくくなります。
反対に、全員が似た作業を担当し、誰かが休んでもほかの人が代われる仕事は、急な欠勤への対応がしやすくなります。
- レジ担当が複数いる
- 品出しを複数人で行う
- 清掃場所をスタッフ間で調整できる
- 事務作業をチームで分担している
このような職場は「一人抜けたら営業できない」という状態になりにくいため、子育て中の人には働きやすい場合があります。
子育て中のスタッフが多い
子育て中のスタッフが多い職場では、子どもの発熱や学校行事による休みについて理解が得られやすいことがあります。
「お互いさま」という雰囲気があり、自分が休んだ日はほかの人に助けてもらい、別の日には自分がフォローするという職場もあります。
求人票に「主婦・主夫活躍中」「子育て世代活躍中」などと書かれている場合は、一つの参考になります。
ただし、求人票の言葉だけで判断せず、面接時に実際のスタッフ構成を確認すると安心です。
シフトの人数に余裕がある
必要最低限の人数だけで毎日回している職場は、誰か一人が休むだけでも負担が大きくなります。
反対に、繁忙時間に余裕を持った人数を配置している職場なら、急な欠勤が出ても調整しやすくなります。
「常に人手不足」「いつも求人を出している」という職場は、採用されやすい反面、休みにくい可能性もあるため注意が必要です。
子供の熱で休みやすい仕事の例
職場によって差はありますが、比較的人数を確保しやすかったり、業務を分担しやすかったりする仕事には次のようなものがあります。
スーパー
大型スーパーは、レジ、品出し、惣菜、青果など複数の部門があり、スタッフ数が多い店舗もあります。
特に日中は主婦層が働いている店舗も多く、子育てへの理解がある職場を見つけられる可能性があります。
ただし、小規模店舗や慢性的に人手不足の店舗では休みにくい場合もあるため、人数を確認してください。
ドラッグストア
ドラッグストアも店舗によっては複数スタッフでシフトを組んでいます。
レジや品出しなど、複数人が同じ業務を担当できる職場なら、欠勤時に調整しやすいことがあります。
一方、登録販売者など特定の資格者が必要な時間帯もあるため、担当業務によって休みやすさは変わります。
倉庫・軽作業
商品の仕分け、梱包、検品、ピッキングなどを行う仕事です。
大規模な物流倉庫では多くのスタッフが働いているため、職場によっては急な欠勤へ対応しやすい場合があります。
接客が少ない仕事を希望する人にも向いています。
ただし、繁忙期は残業や出勤日数を求められる場合もあるため、勤務条件をよく確認しましょう。
工場のライン・軽作業
食品工場や製造工場などでも、パートスタッフを多数採用している職場があります。
同じ作業を複数人で担当する職場なら、休んだ際に配置を変更できる場合があります。
反対に、一人ひとりの配置が固定されていて代替要員がいない職場では、欠勤しにくいこともあります。
コールセンター
大規模なコールセンターでは、多くのオペレーターが同じ時間帯に勤務していることがあります。
一人の担当者だけが特定のお客様を持つ仕事ではない場合、急な欠勤でも比較的業務を分担しやすいことがあります。
座り仕事を希望する人や、接客経験を活かしたい人にも選択肢になります。
大手チェーンの飲食店
ファミリーレストランやファストフードなど、大型店舗では複数人でシフトを組んでいることがあります。
平日昼間は子育て中のスタッフが多い店舗もあります。
ただし、少人数で営業している時間帯や人手不足の店舗では、急な休みが負担になりやすいため注意してください。
清掃
ホテル、商業施設、オフィスなどの清掃もパート求人が多い仕事です。
チームで複数の場所を担当している職場では、急な欠勤時に担当場所を調整できるケースがあります。
一方、一人で特定施設を担当する働き方では代わりが見つかりにくいこともあります。応募前に勤務体制を確認しましょう。
「在宅ワークなら休みやすい」とは限らない
子どもの熱を考えて、在宅ワークを探す人もいます。
通勤がないため、子どものそばにいられることは大きなメリットです。
ただし、在宅勤務でも仕事は仕事です。電話対応、オンライン会議、納期のある作業などがあれば、発熱した子どもを看病しながら通常通り働くのは難しい場合があります。
「家で働ける=子どもが熱を出しても休まなくてよい」と考えるのではなく、急な予定変更に対応しやすい仕事内容かどうかを確認することが大切です。
休みにくい可能性がある職場の特徴
求人を選ぶ際は、次のような職場では急な欠勤が難しくなる可能性があります。
- 一人勤務の時間がある
- 自分しかできない担当業務がある
- スタッフ数が極端に少ない
- 毎日ギリギリの人数でシフトを組んでいる
- 予約客を一人で担当する
- 代わりの人を自分で探す決まりになっている
- 急な休みに対して職場の反応が厳しい
もちろん、この条件に当てはまるから必ず悪い職場というわけではありません。
ただし、小さな子どもがいて急な発熱が現実的に起こる家庭なら、応募前に確認しておいた方が安心です。
求人票でチェックしたい言葉
仕事を探すときは、仕事内容や時給だけでなく、求人票に次のような記載があるか確認してみましょう。
- 子育て中の方活躍中
- 主婦・主夫活躍中
- 急なお休み相談可
- シフト相談可
- 週2日・週3日からOK
- 扶養内勤務可
- 学校行事に配慮
- 家庭都合のお休み相談可
こうした表現がある求人は、子育て世代を採用することを想定している可能性があります。
ただし、実際の運用は職場によって違うため、面接時の確認も必要です。
面接で「子供が熱を出したら休めますか?」と聞いていい?
子育て中であれば、急な休みについて面接で確認しておいた方がよいでしょう。
採用されたいからと事情を隠して入社しても、実際に子どもが発熱したときに双方が困る可能性があります。
ただし、「休めますか?」だけでは職場側も答えにくいため、次のように具体的に聞くと実態を確認しやすくなります。
- 「子育て中の方は現在何人くらい働いていますか?」
- 「子どもの急な発熱があった場合、皆さんはどのようにされていますか?」
- 「当日の欠勤が出た場合は、どのようにシフトを調整していますか?」
- 「学校行事の日は事前にお休みを相談できますか?」
- 「シフト変更はスタッフ同士で探す形でしょうか?」
特に最後の質問は重要です。
急に休むとき「代わりの人を自分で探してください」という職場では、子どもが高熱を出している横で何人もの同僚へ連絡することになり、大きな負担になることがあります。
面接時の反応も職場選びの材料になる
質問への答えだけでなく、採用担当者の反応も参考になります。
たとえば、「うちにも子育て中のスタッフがいます」「急なときは皆で調整しています」と具体的に説明してくれる職場なら、実際の運用をイメージしやすくなります。
反対に、明らかに嫌そうな反応をされたり、「絶対休まないでください」と言われたりする場合は、採用されても働き続けることが難しいかもしれません。
面接は職場から選ばれる場であると同時に、自分がその職場で続けられるか確認する場でもあります。
時給だけで選ばない方が結果的に続きやすい
仕事を探していると、どうしても時給の高さに目が行きます。
もちろん収入は重要です。しかし、時給が高くても子どもの発熱のたびに強いストレスを感じ、数か月で辞めることになれば、再び仕事探しが必要になります。
子育て中は、次の条件をまとめて比べてみるのがおすすめです。
- 時給
- 通勤時間
- 勤務時間
- 残業の有無
- シフトの柔軟さ
- 急な欠勤への対応
- 子育て中のスタッフの人数
- 学校行事で休めるか
時給が50円や100円低くても、家から近く、急な休みに対応しやすい職場の方が長く続けられることもあります。
シングルマザーは勤務先までの距離も重視する
シングルマザーの場合、保育園や学校から発熱の連絡が来たときに、自分が迎えへ行かなければならないケースも多いでしょう。
そのため、職場から自宅や学校までの距離も重要です。
片道1時間かかる職場より、近所で働ける職場の方が急な呼び出しには対応しやすくなります。
仕事そのものの条件だけでなく、「学校から電話が来てから何分で迎えに行けるか」まで想像して求人を選ぶと、働き始めてからの負担を減らせます。
子供が熱を出したときの連絡方法も準備しておく
休みやすい職場でも、欠勤の連絡は必要です。
朝になって慌てないよう、入社したら次のことを確認しておきましょう。
- 欠勤連絡は誰にするのか
- 電話・LINE・専用アプリなど何を使うのか
- 何時までに連絡するのか
- 翌日の出勤についていつ連絡するのか
連絡方法が分かっているだけでも、子どもの体調不良時の焦りを減らせます。
休んだ翌日にできること
急に休んだ翌日は、「昨日はありがとうございました」と一言伝えるだけでも十分です。
必要以上に何度も謝ったり、お菓子などを毎回配ったりする必要はありません。
自分が出勤できる日に周囲を手伝う、誰かが困っているときにできる範囲でフォローするなど、日頃の働き方で信頼関係を作っていくことの方が大切です。
仕事探しで確認したいチェックリスト
- □ 同じ時間帯に複数のスタッフがいる
- □ 自分しかできない仕事ではない
- □ 子育て中のスタッフがいる
- □ 急な欠勤について面接で確認した
- □ シフト変更を自分だけで探す必要がない
- □ 学校行事の休みを相談できる
- □ 残業が多すぎない
- □ 学校や自宅から通いやすい
- □ 時給だけで決めていない
「休みやすい職種」より「休んでも回る職場」を選ぶ
子どもの熱で休みやすいパートを探すとき、「スーパーがいい」「事務なら大丈夫」と職種だけで決めるのはおすすめできません。
同じ職種でも、スタッフが十分にいる職場と、常に人手不足の職場では休みやすさが大きく違います。
スタッフ数が多い、仕事を複数人で共有している、子育て中の人が働いている、急な欠勤時のルールが決まっている。
こうした条件を優先して探すと、子どもの体調不良があっても働き続けやすい職場を見つけられる可能性が高まります。
子どもはいつ熱を出すか分かりません。だからこそ、「絶対に休まない働き方」を目指すのではなく、急なことが起きても続けられる職場を選ぶことが大切です。
