小学生を一人で留守番させるようになると、「家の電話が鳴ったら出させる?」「スマホを持たせた方がいい?」「仕事中に自分が電話へ出られなかったらどうする?」と悩むことがあります。
親としてはいつでも連絡できる状態にしたい一方、知らない人からの電話に子どもが出てしまい、「今、お母さんはいません」などと話してしまうのは心配です。
特にシングルマザー家庭では、もう一人の保護者へすぐ対応を頼めないこともあり、留守番中の連絡手段を先に決めておくことが重要です。
留守番中の電話は、「誰からの電話なら出るか」を子どもに判断させるより、知らない着信には出ない、親との連絡は決めた端末・方法だけにする方がルールを簡単にできます。
小学生の留守番中、固定電話には出ない方がいい?
子どもだけで留守番している時間は、固定電話が鳴っても出ないというルールにする方法があります。
警視庁は、子どもが留守番するときはできるだけ外部との接触をなくし、玄関や窓の鍵を閉めること、訪問者に対応しないことに加え、電話が鳴っても応答しないよう指導することを案内しています。
固定電話に出なければ、「今、大人はいません」と子どもがうっかり話してしまう可能性も減らせます。
「知らない番号だけ出ない」より「固定電話には出ない」が簡単
大人なら電話番号を見て相手を判断できますが、小学生に同じ判断を任せるのは難しい場合があります。
たとえば、学校、親族、宅配業者、営業電話など、登録していない番号から電話がかかってくることもあります。
そのたびに「これは出ていい?」「これは出ない?」と判断させるより、留守番中は固定電話には出ないと決める方が分かりやすくなります。
必要な連絡は留守番電話へ入れてもらい、親が後から確認する方法もあります。
留守番電話に設定しておく
固定電話がある家庭では、親の外出中は留守番電話に設定しておくと便利です。
子どもは電話に出ず、必要な用件は録音してもらいます。
電話の呼び出し音が何度も鳴ることで子どもが不安になるなら、機種によっては呼び出し回数や音量を調整できる場合もあります。
家庭で使っている電話機の設定を一度確認しておきましょう。
親との連絡はスマホやキッズ携帯に分ける
固定電話には出ないルールにするなら、親子の連絡用として別の手段を用意します。
- キッズ携帯
- 子ども用スマートフォン
- 自宅に置いておくスマートフォン
- 通話できる見守り端末
大切なのは、機種より「子どもが迷わず親へ連絡できること」です。
電話帳から親を選び、実際に電話をかける練習をしておきましょう。
キッズ携帯とスマホ、どちらがいい?
留守番の連絡だけが目的なら、操作がシンプルな端末の方が使いやすいことがあります。
| 端末 | 向いている使い方 |
|---|---|
| キッズ携帯 | 親や決めた相手との通話・位置確認を中心に使いたい |
| スマートフォン | 通話、メッセージ、学校連絡、習い事など幅広く使いたい |
| 家に置くスマホ | 外へ持ち歩かず、留守番中の連絡専用にしたい |
スマートフォンを持たせる場合は、連絡以外に動画、ゲーム、SNSなども利用できるため、利用時間やアプリについて別のルールも必要になります。
親から電話するときの「合図」を決める
知らない電話には出ないルールでも、親からの連絡には気づいてほしい場合があります。
その場合は、親から連絡するときの方法を固定しましょう。
- 親のスマホからだけ電話する
- 電話の前にメッセージを送る
- 決めた時間だけ電話する
- 着信音を親だけ別に設定する
毎回違う番号から電話するより、「この連絡なら親」と子どもが分かる形にする方が安心です。
仕事中は定時連絡にすると親も楽
子どもが留守番していると、仕事中でも「ちゃんと帰ったかな」「何か困っていないかな」と何度も確認したくなることがあります。
しかし、頻繁に電話すると仕事へ影響が出ることもあります。
そこで、親子で連絡時間を固定しておく方法があります。
| 時間 | 連絡例 |
|---|---|
| 帰宅直後 | 「帰ったよ」と子どもから連絡 |
| 16時 | 親から状況確認 |
| 帰宅30分前 | 親から「今から帰る」と連絡 |
長い会話をする必要はありません。
「帰った」「大丈夫」「宿題中」など、一言のメッセージでも十分です。
親が仕事中に電話へ出られないときはどうする?
接客、工場、医療・介護など、勤務中はすぐ電話へ出られない仕事もあります。
その場合は、「お母さんが出なかったらどうするか」を先に決めておきます。
- まず親へ電話する
- 出なければメッセージを送る
- 急ぎなら祖父母など第二連絡先へ電話する
- それでもつながらない場合の連絡先を決める
「親が電話に出ない=どうしていいか分からない」という状態を作らないことが重要です。
第二・第三の緊急連絡先を作る
留守番中の連絡先は、親一人だけにしない方が安心です。
- 祖父母
- 親族
- 信頼できる近所の大人
- 親の勤務先
ただし、子どもが一度も話したことのない人を緊急連絡先にするより、本人が知っている人を選ぶ方が連絡しやすくなります。
電話番号は端末へ登録するだけでなく、冷蔵庫や電話の近くなど分かりやすい場所へ紙でも貼っておきましょう。
知らない番号からスマホへ電話が来たら?
子ども用スマホにも、知らない番号から電話がかかってくる可能性があります。
基本ルールとして、電話帳に登録していない番号には出ないと決めておくと分かりやすくなります。
端末や通信サービスによっては、非通知や電話帳未登録の番号を拒否・制限できる機能があります。
利用できる設定がないか、保護者側で確認しておきましょう。
電話に出てしまったときのルールも決めておく
「出ない」と決めていても、間違って電話を取ってしまうことはあります。
その場合に備えて、話してはいけないことを決めておきましょう。
- 「今一人です」と言わない
- 親がどこにいるか言わない
- 親が何時に帰るか言わない
- 住所や学校名を答えない
- 相手から言われた番号へ勝手に電話しない
- 分からなければすぐ電話を切る
子どもに複雑な受け答えを覚えさせるより、「知らない人なら話さず切る」で構いません。
「お母さんいますか?」と聞かれたらどう答える?
電話に出てしまい、「お母さんいる?」と聞かれた場合に、「仕事でいません」「18時に帰ります」と答えるのは避けたいところです。
子どもには、無理に会話を続けず「分かりません」「あとでかけてください」とだけ言って切る、または何も答えず切るという方法を練習しておくと安心です。
最も簡単なのは、そもそも留守番中は知らない電話へ出ないルールにすることです。
電話の練習は実際にやってみる
「困ったら電話してね」と説明するだけでは、実際に困ったとき操作できないことがあります。
親子で実際に練習しましょう。
- 親が別の部屋へ行く
- 子どもから親へ電話する
- 親が一度電話へ出ない
- 第二連絡先へ電話する練習をする
- メッセージを送る練習をする
「電話がつながらなかった」という状況まで試しておくと、留守番本番でも慌てにくくなります。
何があったらすぐ電話するか決める
子どもは、「これくらいで電話したら怒られるかな」と考えて連絡を我慢することがあります。
そこで、すぐ連絡してよい場面を具体的に伝えておきます。
- けがをした
- 急に体調が悪くなった
- 鍵をなくした
- 知らない人が何度も来る
- 家の中で変な音やにおいがする
- 停電した
- 地震が起きた
- 怖いと感じた
「迷ったら電話していい」と伝えておくことも大切です。
緊急時の110番・119番も教えておく
すぐに警察や消防・救急が必要な状況では、親へ何度も電話するより緊急通報が必要になる場合があります。
ただし、小学生に「何でも110番」と教えるのではなく、どんなときに使う番号なのかを親子で確認しておきましょう。
- 火事が起きた
- 大きなけがや急病で救急車が必要
- 家へ不審者が入ろうとしている
- 身の危険を感じている
自宅の住所も、必要な場合に言えるよう練習しておくと安心です。
スマホを持たせるなら留守番以外のルールも必要
連絡のためにスマートフォンを持たせると、ゲームや動画、SNSなど別の問題も出てきます。
- 利用してよいアプリ
- 使ってよい時間
- 勝手に課金しない
- 知らない人と連絡先を交換しない
- 留守番中であることをSNSへ書かない
「連絡用に買ったのにゲームばかり」という状態を防ぐためにも、端末を渡す前に決めておきましょう。
スマホを忘れた・充電が切れた場合も考える
スマートフォンだけを唯一の連絡手段にすると、忘れたり充電が切れたりしたときに困ります。
次のような予備手段を用意しておきましょう。
- 自宅の固定電話から親へ発信する
- 親の勤務先番号を紙に書く
- 近くの親族へ連絡する
- 信頼できる近所の大人を決めておく
普段使わない方法ほど、本番で迷わないよう一度練習しておくことが大切です。
留守番中の電話ルール例
- □ 固定電話が鳴っても出ない
- □ 知らない番号からの着信には出ない
- □ 家に一人だと人へ言わない
- □ 帰宅したら親へ連絡する
- □ 親が出なければメッセージを送る
- □ 急ぎなら第二連絡先へ電話する
- □ 怖いことがあればすぐ連絡する
- □ 緊急時の110番・119番の使い方を知っている
- □ 自宅住所を確認できる
- □ スマホの充電を確認する
シングルマザー家庭は連絡先を「母親だけ」にしない
シングルマザー家庭では、子どもからの電話をすべて自分一人で受けようとすると、仕事中の負担が大きくなることがあります。
会議中や接客中など、どうしても電話へ出られない時間もあるでしょう。
そのため、可能であれば祖父母や親族など、子どもが困ったときに連絡できる相手をもう一人決めておくと安心です。
毎日の連絡は母親、緊急時に母親が出なければ祖母というように順番を決めると、子どもも迷いません。
電話だけに頼らず留守番全体のルールを決める
連絡手段があっても、留守番中の安全がすべて確保できるわけではありません。
電話のルールと一緒に、次のことも確認しておきましょう。
- 玄関と窓の鍵を閉める
- インターホンには出ない
- 火を勝手に使わない
- 友達を勝手に家へ入れない
- 外出するときのルールを決める
- 地震や火災時の行動を確認する
電話は、こうした安全ルールを支えるための一つの手段として考えましょう。
小学生の留守番中の電話は「出る電話」と「連絡用」を分ける
小学生を留守番させるとき、固定電話が鳴るたびに相手を判断させる必要はありません。
固定電話や知らない番号には出ない、親との連絡はキッズ携帯やスマートフォンなど決めた手段を使うという形にすると、子どもにも分かりやすくなります。
さらに、親が仕事中に出られなかった場合の第二連絡先、緊急時の連絡方法まで決めておきましょう。
留守番を始める前に実際の端末を使って電話の練習をし、「帰宅したら連絡」「困ったらすぐ連絡」という流れを習慣にしておくことが大切です。
子どもが迷わず連絡でき、知らない相手とは接触しない仕組みを作っておけば、親が仕事中でも安心しやすい留守番環境に近づけます。
