子どもが「これを習いたい」と言っても、仕事をしていると問題になるのが送迎です。
習い事は16時30分からなのに仕事は17時まで、教室までは車で20分、帰りのお迎えも必要となると、通わせたくても現実的に難しいことがあります。
特にシングルマザー家庭では、送迎を交代できる大人がいないこともあり、「習い事をさせてあげられない」と悩むこともあるでしょう。
しかし、習い事は親が毎回車で送迎する形だけではありません。一人で通える教室、送迎バス、オンライン、土日、家族や地域のサポートなどを組み合わせることで、仕事を続けながら通える場合があります。
子供の習い事の送迎ができないときの選択肢
送迎が難しい家庭では、まず「誰かに毎回送ってもらう」以外の方法を探してみましょう。
- 自宅や学校から徒歩で通える習い事を選ぶ
- 学童の近くの教室を選ぶ
- 送迎バスのある習い事を選ぶ
- オンライン習い事を利用する
- 土日や親が休みの日に通う
- 祖父母や親族に一部だけ送迎を頼む
- 地域の送迎支援を調べる
- 友達と一緒に通える教室を選ぶ
全部を使う必要はありません。家庭に合う方法を一つでも見つけられれば、送迎の負担はかなり変わります。
自宅から一人で通える習い事を選ぶ
小学生が一人で安全に通える距離なら、親の送迎が不要になります。
教室を探すときは、内容だけでなく自宅からの距離も条件に入れてみましょう。
- 徒歩10分以内
- 大きな道路を渡らない
- 人通りがある
- 暗い道を通らない
- 雨の日でも通いやすい
などを確認すると安心です。
最初から一人で行かせず、休日に親子で何度か歩き、道順や危険な場所を確認してから始めましょう。
学校や学童の近くで探す
仕事をしている家庭では、「自宅から近い」より「放課後にいる場所から近い」ことの方が重要な場合があります。
学童から徒歩数分の教室なら、学童を決まった時刻に出て、そのまま習い事へ行ける可能性があります。
- そろばん
- 習字
- 学習塾
- 英会話
- プログラミング教室
- 音楽教室
などは、住宅地や学校周辺に教室が見つかることもあります。
ただし、学童から子どもだけで退出できるか、習い事後に学童へ戻れるかは施設ごとに違うため、申し込み前に確認してください。
送迎バスがある習い事を選ぶ
スイミングスクールやスポーツ教室などでは、送迎バスを運行している場合があります。
自宅、学校、学童の近くに停留所があれば、親が仕事を早退して送る必要がなくなります。
確認したいのは次の点です。
- どこから乗れるか
- 子どもだけで乗車できるか
- 帰りは何時になるか
- 自宅近くまで送ってもらえるか
- バス利用料はいくらか
- 欠席するときの連絡方法
教室そのものが少し遠くても、送迎バスが使えるなら通いやすくなることがあります。
オンライン習い事なら送迎そのものがいらない
送迎を完全になくしたいなら、オンラインで受講できる習い事も選択肢です。
- オンライン英会話
- オンライン家庭教師
- プログラミング
- 通信教育
- オンライン学習塾
自宅で受講できるため、移動時間もありません。
ただし、低学年ではパソコンやタブレットの操作に親の手助けが必要な場合があります。
無料体験などがある場合は、子どもだけで接続から終了までできるか確認してから始めると安心です。
平日ではなく土日に通う
平日の送迎がどうしても難しい家庭は、最初から土日に開講している教室を探す方法があります。
平日は学校と学童、休日だけ習い事という形なら、仕事中の送迎問題を避けやすくなります。
ただし、土日を習い事で埋めすぎると、親子とも休む時間がなくなります。
土曜日の午前だけ、日曜日の午後だけなど、家族の予定と両立しやすい時間帯を選びましょう。
仕事が休みの曜日に固定する
シフト勤務の場合は、自分が休みになりやすい曜日へ習い事を固定する方法もあります。
毎週同じ曜日を休みにできるなら、送迎のためだけに仕事を早退する必要がありません。
勤務先に希望休を出せる場合は、「毎週水曜日は習い事のため早番を希望」など、継続できる範囲で相談してみてもよいでしょう。
祖父母や親族には「送迎だけ」お願いする
祖父母へ子どもを毎日預けるのは難しくても、週1回の送迎だけならお願いできる場合があります。
たとえば、
- 学校から教室まで送ってもらう
- 学童から習い事へ連れて行ってもらう
- 習い事後だけ迎えに行ってもらう
など、一部分だけお願いする方法です。
「16時30分に学童へ迎えに行って、17時に教室へ送るところまで」のように役割を限定すると、頼む側も頼まれる側も予定を立てやすくなります。
ファミリー・サポートなど地域の送迎支援を調べる
自治体や地域によっては、子育てを手伝ってほしい人と援助できる人をつなぐサービスがあり、習い事の送迎に対応している場合があります。
利用条件、料金、対象年齢、対応時間などは地域によって異なります。
また、利用前の登録や顔合わせが必要になることもあるため、習い事を始める直前ではなく、早めに自治体の子育て窓口などで確認しておくと安心です。
友達と一緒に通う方法もある
同じ学校や近所の友達が同じ習い事へ通っているなら、一緒に歩いて通える場合があります。
ただし、「友達のお母さんが毎回送ってくれるだろう」と当然のように頼るのは避けましょう。
車での送迎をお願いする場合は、相手の保護者と事前に話し、無理のない範囲か確認することが大切です。
家庭によっては「行きは相手の家庭、帰りは自分」というように交代できることもあります。
習い事の開始時間を遅くする
同じ教室でも、16時クラスと18時クラスがある場合があります。
仕事後に送迎できるなら、少し遅いクラスへ変更するだけで問題が解決することがあります。
ただし、帰宅が遅くなると夕食、宿題、入浴、就寝にも影響します。
開始時間だけでなく、習い事が終わって家に着く時刻まで確認して選びましょう。
送迎に片道30分以上かかる習い事は続けられるか考える
週1回なら何とかなると思っても、片道30分かかれば往復で1時間です。
さらに待ち時間があれば、毎週かなりの時間を送迎に使うことになります。
最初の数か月は頑張れても、仕事が忙しい時期や雨の日に負担が大きくなることがあります。
近くに似た内容の教室があるなら、多少条件が違っても「通いやすさ」を優先することも、長く続けるためには大切です。
送迎できないから習い事を諦める必要はない
子どもが習いたいと言ったとき、「送迎できないから無理」とすぐに断る前に、別の通い方がないか一度調べてみましょう。
- 同じ内容で近所の教室はないか
- 別の曜日はないか
- 送迎バスはないか
- オンライン版はないか
- 土日クラスはないか
同じ習い事でも教室を変えるだけで、通いやすさが大きく変わる場合があります。
ただし親が無理をし続ける習い事は見直していい
子どものためと思って始めても、親が毎週仕事を早退し、夕食も遅れ、休む時間もなくなる状態では長続きしません。
次のような状態が続くなら、時間帯や教室の変更を考えてみましょう。
- 毎週仕事を早退している
- 送迎のために残業できず仕事へ影響が出る
- 帰宅が遅く子どもの睡眠時間が短くなる
- 送迎だけで休日がほぼ終わる
- 親が疲れ切ってイライラする
- 子ども自身も通うのを負担に感じている
一度始めたからといって、同じ条件でずっと続けなければならないわけではありません。
シングルマザーは「通わせやすさ」を条件にしていい
習い事選びでは、内容や月謝だけでなく、家庭が続けられるかも大切な条件です。
特に一人で仕事、家事、送迎を担う家庭では、
- 家から近い
- 一人で通える
- 送迎バスがある
- オンラインでできる
- 土日に通える
といった条件を優先して構いません。
送迎できる仕組みがあってこそ、子どもも長く習い事を続けやすくなります。
送迎できない家庭の習い事チェックリスト
- □ 自宅から一人で通える距離か確認した
- □ 学校・学童から近い教室も探した
- □ 送迎バスの有無を確認した
- □ 土日クラスを確認した
- □ オンラインで受講できないか調べた
- □ 祖父母や親族に一部だけ頼めないか確認した
- □ 地域の送迎支援を調べた
- □ 習い事終了後の帰宅方法を決めた
- □ 雨の日の移動方法を考えた
- □ 親子とも無理なく半年続けられそうか確認した
「送迎できる方法がある習い事」を選べば仕事と両立しやすい
仕事で子どもの習い事を送迎できないとき、親が毎回無理に仕事を調整する必要はありません。
徒歩で通える教室、学童の近く、送迎バス、オンライン、土日クラスなど、送迎を減らせる選択肢を先に探してみましょう。
祖父母や地域サービスを利用する場合も、毎回ではなく週1回の一部分だけ頼む方法があります。
習い事を続けるために一番大切なのは、親が無理をし続けることではなく、子どもも親も日常生活を崩さず続けられる仕組みを作ることです。
「やりたいこと」と「通える条件」の両方を見ながら、家庭に合った習い事を選びましょう。
