小学生になると、「学童へ通わせながら習い事もさせたい」と考える家庭は少なくありません。
しかし、実際に始めようとすると問題になるのが送迎です。
仕事が終わるのは18時なのに、習い事は16時30分から。学童へ迎えに行ってから教室へ送るのは間に合わない――という家庭もあるでしょう。
特にシングルマザー家庭では、送迎を交代できる大人がいないこともあり、習い事そのものより「どうやって学童から習い事へ移動するか」が一番の課題になることがあります。
学童と習い事は、毎日完璧に両立させる必要はありません。曜日、時間、距離、子どもの年齢を整理し、無理のない組み合わせを作れば続けやすくなります。
学童と習い事は両立できる?
結論からいうと、学童と習い事の両立は可能です。
ただし、次の条件によって難しさは大きく変わります。
- 学童から習い事までの距離
- 習い事の開始時刻
- 子どもが一人で移動できるか
- 学童から途中で外出できるか
- 習い事後に学童へ戻れるか
- 保護者の送迎が必須か
- 教室に送迎サービスがあるか
同じ「週1回の習い事」でも、学童の隣にある教室へ17時から通う場合と、車で20分離れた場所へ16時から通う場合では負担がまったく違います。
習い事の内容だけで選ぶのではなく、学童からどう移動するかまで含めて選ぶことが大切です。
最初に学童のルールを確認する
習い事を申し込む前に、現在利用している学童のルールを確認しましょう。
施設によっては、習い事のために途中で退所した後は、その日に再び戻れない場合があります。
一方、決められた手続きで一時外出できる施設もあります。
- 子どもだけで学童から退出できるか
- 保護者のお迎えが必要か
- 習い事へ行った後に戻れるか
- 退出時刻を事前登録する必要があるか
- 毎週固定の予定として登録できるか
- 教室スタッフの迎えを認めているか
ここを確認せずに習い事を契約すると、「学童から一人で出られない」「毎週親のお迎えが必要だった」ということになりかねません。
学童から習い事まで一人で行ける場合
学童と習い事が近く、子どもが一人で安全に移動できるなら、送迎の負担を大きく減らせます。
ただし、年齢だけで判断するのではなく、実際の道を親子で歩いて確認してください。
- 信号のない横断歩道がないか
- 交通量の多い道路を渡らないか
- 暗くなる時間帯ではないか
- 人通りが少なすぎないか
- 道に迷う可能性がないか
- 雨の日でも移動できるか
休日に何度か同じルートを歩き、子どもだけでも迷わず行けるか確認してから始めると安心です。
「学童の近く」で習い事を探すと両立しやすい
これから習い事を選ぶなら、自宅から近いかだけでなく、学童から近いかも重要です。
学童から徒歩5分の教室なら、親が仕事中でも通いやすくなります。
- そろばん
- 習字
- 学習塾
- 英会話
- プログラミング
- 音楽教室
など、学校や学童の近くに教室があるものから探す方法もあります。
子どもがやりたい内容と、家庭が無理なく通わせられる条件の両方を満たせる教室を探しましょう。
送迎付きの習い事を利用する
地域によっては、学校や学童付近まで迎えに来る送迎サービス付きの教室があります。
スイミングスクールなどで送迎バスを運行しているケースもあります。
送迎付きなら、親が仕事を抜けて迎えに行く必要がなくなるため、学童との両立がしやすくなります。
ただし、利用前に次の点を確認してください。
- 学童の近くに乗降場所があるか
- 子どもだけで乗車できるか
- 帰りはどこへ送ってもらえるか
- バスが遅れた場合の連絡方法
- 欠席時の連絡方法
- 送迎費用が別途必要か
オンライン習い事なら送迎がいらない
学童から帰宅した後にオンラインで受講できる習い事なら、送迎そのものが不要です。
- オンライン英会話
- オンライン学習
- プログラミング
- オンライン家庭教師
親の帰宅前に一人で受講する場合は、端末操作や通信トラブルに自分で対応できるか確認しておきましょう。
低学年では親のサポートが必要なサービスもあるため、無料体験などで実際の流れを確認してから決めると安心です。
土日に習い事を集める方法もある
平日に送迎すること自体が難しいなら、習い事を土日にする方法があります。
平日は学童で過ごし、休日に習い事へ行く形なら、仕事との時間調整が不要になる家庭もあります。
ただし、土日をすべて習い事で埋めると、親にも子どもにも休む時間がなくなります。
週末のうち半日は何も予定を入れないなど、家庭で休める時間も残しておきましょう。
学童と習い事を両立する週間スケジュール例
習い事を毎日入れる必要はありません。
週1~2回から始める方が、子どもの疲れや宿題の状況を確認しやすくなります。
| 曜日 | 放課後の例 |
|---|---|
| 月曜日 | 学校 → 学童 → 親がお迎え |
| 火曜日 | 学校 → 学童 → 17時から習い事 → 親がお迎え |
| 水曜日 | 学校 → 学童 → 親がお迎え |
| 木曜日 | 学校 → 学童 → 一人で近所の習い事 → 帰宅 |
| 金曜日 | 学校 → 学童 → 親がお迎え |
習い事のない日を間に入れると、宿題や自由時間も確保しやすくなります。
習い事の日は学童を早めに出る
習い事がある日は、学童で過ごす時間を短くする方法があります。
たとえば17時から習い事なら、16時30分に学童を出る予定を毎週固定しておきます。
子ども自身も「火曜日は16時30分に帰る」と覚えやすくなります。
ただし、学童の退出方法は施設によって異なるため、子どもだけで帰れるか、保護者の事前申請が必要かを確認してください。
親の仕事が終わるまで習い事先で待てるか確認する
習い事が18時に終わっても、親の仕事が18時30分までという場合があります。
教室によってはレッスン終了後すぐに退室しなければならないため、迎えが間に合うか確認が必要です。
- 終了後に何分待てるか
- 子どもだけで帰宅できるか
- 保護者のお迎えが必須か
- 近くに安全に待てる場所があるか
「習い事の開始時間」だけでなく、「終わった後どうするか」まで考えておきましょう。
祖父母や親族には送迎だけ頼む方法もある
祖父母や親族へ毎日子どもを預けるのは難しくても、週1回の送迎だけならお願いできる場合があります。
たとえば、学童から習い事まで送ってもらい、帰りは仕事を終えた親が迎えに行く方法です。
お願いする時間を限定すると、頼む側も頼まれる側も負担を調整しやすくなります。
ファミリー・サポートなど送迎支援を確認する
地域によっては、ファミリー・サポート・センターなどで習い事の送迎を依頼できる場合があります。
利用できる内容、対象年齢、料金、対応時間などは地域によって異なります。
事前登録や顔合わせが必要な場合もあるため、習い事開始直前ではなく、早めに自治体などへ確認してください。
学童と習い事を詰め込みすぎない
学童と習い事を両立できても、子どもにとって毎日予定が続く生活が合うとは限りません。
学校で一日過ごした後に学童へ行き、そのまま習い事へ行けば、帰宅は夜になることもあります。
次のような変化が続く場合は、予定を減らすことも考えてみましょう。
- 朝なかなか起きられない
- 習い事へ行くのを嫌がる
- 宿題が終わらない
- 帰宅後すぐ寝てしまう
- イライラすることが増えた
- 何も予定のない日を欲しがる
習い事の数が多いほど良いわけではありません。
本人が楽しめているか、学校生活に影響が出ていないかを優先しましょう。
宿題をいつするか決めておく
習い事の日は帰宅が遅くなり、宿題をする時間が不足しやすくなります。
可能なら学童で宿題を終わらせてから習い事へ行く流れを作ると、帰宅後の負担を減らせます。
学童で宿題をする時間が決まっている場合は、習い事の退出時間と重ならないかも確認してください。
すべて終わらなかった日は、帰宅後に最低限だけ行い、翌朝へ回すなど家庭で無理のない方法を決めておきましょう。
夕食は習い事の日だけ簡単にする
習い事の送迎がある日は、親の帰宅も遅くなりがちです。
その日に普段通りの夕食を一から作ろうとすると負担が大きくなります。
- 前日にカレーを作っておく
- 丼ものにする
- 冷凍食品を使う
- 惣菜を利用する
- 麺類にする
など、習い事の日だけ夕食を固定してしまう方法もあります。
習い事だけでなく、夕食や入浴、就寝まで含めて一日の流れを考えると両立しやすくなります。
シングルマザーは「送迎できる習い事」から選んでもいい
習い事を選ぶとき、「子どもがやりたいものを何でもさせてあげたい」と思うこともあるでしょう。
しかし、毎週送迎できずに親が疲れ切ったり、仕事を早退し続けたりする状態では長く続きません。
子どもの希望を聞きながら、
- 学童から近い
- 一人で通える
- 送迎バスがある
- 土日に通える
- オンラインで受講できる
といった「家庭が続けられる条件」から選んでも構いません。
学童と習い事を両立する前のチェックリスト
- □ 学童の途中退出ルールを確認した
- □ 習い事後に学童へ戻れるか確認した
- □ 学童から教室までの道を親子で歩いた
- □ 子どもだけで移動できるか確認した
- □ 雨の日の移動方法を考えた
- □ 習い事終了後の帰宅方法を決めた
- □ 親の仕事終了時刻と合うか確認した
- □ 宿題をする時間を確保した
- □ 夕食と就寝が遅くなりすぎないか確認した
- □ 子ども本人が無理なく続けられそうか確認した
学童と習い事の両立は「送迎をどうするか」から考える
学童と習い事を両立するとき、一番のポイントは習い事の内容よりも移動方法です。
学童から近い教室、一人で通える場所、送迎サービス、土日の教室、オンライン習い事などを選べば、仕事をしている家庭でも続けやすくなります。
最初から週3回、4回と入れるのではなく、まず週1回から始め、学校・学童・宿題・夕食まで無理なく回るか確認してみましょう。
子どもが楽しめて、親も仕事を無理に休まず続けられることが、学童と習い事を長く両立するための一番大切な条件です。
