夏休みの学童が始まると、普段の朝にはなかった「お弁当作り」が毎日加わります。
仕事へ行く準備、子どもの朝ごはん、着替え、持ち物の確認だけでも忙しいのに、さらに弁当まで作るとなると、「もう毎日しんどい」と感じるのは珍しくありません。
特にシングルマザー家庭では、朝の家事と仕事の準備を一人で回していることも多く、夏休みだけ負担が一段増えることがあります。
学童弁当は、毎日手作りのおかずを何品も詰める必要はありません。「朝に作るものを減らす」「定番を繰り返す」「冷凍食品や市販品を使う」だけでもかなり楽になります。
夏休みの学童弁当が毎日しんどい理由
学童弁当が大変なのは、料理そのものだけが原因ではありません。
- 朝の作業が一つ増える
- 毎日の献立を考えなければならない
- 夏場なので傷まないか心配になる
- 子どもが残さない量を考える必要がある
- 弁当箱や水筒を毎日洗う必要がある
- 普段より早起きしなければならない
一つひとつは小さな作業でも、平日ほぼ毎日続くと負担になります。
「今日は何を入れよう」と朝になってから考える状態が続くほど疲れやすいため、最初に弁当作りの型を決めておくのがおすすめです。
まず「全部手作り」をやめる
毎日のお弁当をしんどくしている原因の一つが、「できるだけ手作りしないと」という考えです。
しかし、学童へ持って行く昼食の目的は、子どもが昼に安全に食べられ、午後も元気に過ごせることです。
毎日違うおかずを一から作ることが目的ではありません。
- 冷凍食品
- チルドのおかず
- 市販のミートボール
- 個包装のチーズ
- 冷凍枝豆
- 前日の夕食のおかず
こうしたものを組み合わせれば、朝に調理する品数をかなり減らせます。
「今日は冷凍食品を2つ使った」と気にするより、朝の負担を減らして仕事へ余裕を持って出られる方が家庭全体では助かることもあります。
朝に作るのは1品だけでもいい
弁当作りを楽にするなら、朝に加熱調理するものを一つに絞る方法があります。
たとえば、朝に卵焼きだけ作り、そのほかは冷凍食品や前日の残りを詰めます。
| 朝に作るもの | 組み合わせるもの |
|---|---|
| 卵焼き | 冷凍唐揚げ+ブロッコリー |
| ウインナー | 冷凍コロッケ+枝豆 |
| 焼き鮭 | 前日の煮物+チーズ |
| 豚肉炒め | 冷凍野菜+市販のおかず |
これなら「ちゃんと作った感」もありつつ、調理器具や洗い物も増えにくくなります。
前日の夕食を弁当用に少し取り分ける
夜ごはんを作る家庭なら、翌日の弁当に使えそうなおかずを最初に少量取り分けておく方法も便利です。
- ハンバーグ
- 唐揚げ
- 焼き魚
- きんぴら
- ひじき煮
- 肉野菜炒め
ただし、保存方法には注意が必要です。
夕食後に室温へ長く置いたものをそのまま翌日詰めるのではなく、弁当用は早めに冷蔵し、翌朝しっかり再加熱してから冷まして詰めるなど、安全面を優先してください。
煮物など水分の多いものは汁気をよく切ると、お弁当の中が水っぽくなりにくくなります。
おかずは「固定メンバー」を作る
毎日違うメニューにしようとすると、献立を考えるだけで疲れます。
そこで、子どもが食べる定番おかずを5~10種類程度決めて、繰り返し使うのがおすすめです。
- 卵焼き
- 唐揚げ
- ウインナー
- ミートボール
- 焼き鮭
- ハンバーグ
- コロッケ
- 枝豆
- ブロッコリー
- チーズ
子どもに「いつも同じで嫌?」と聞き、本人が気にしていなければ、それで問題ありません。
大人が思うほど、子どもは毎日違う弁当を求めていないこともあります。
1週間の学童弁当をパターン化する
曜日ごとに大まかな主菜を固定してしまうと、「明日は何を入れる?」と悩む時間を減らせます。
| 曜日 | 主菜の例 | 副菜の例 |
|---|---|---|
| 月 | 唐揚げ | 卵焼き・ブロッコリー |
| 火 | ハンバーグ | 枝豆・チーズ |
| 水 | 焼き魚 | 卵焼き・冷凍野菜 |
| 木 | ミートボール | コロッケ・枝豆 |
| 金 | 子どもの好きなおかず | 冷凍食品中心 |
毎週まったく同じにする必要はありません。
「月曜日は唐揚げ系」「火曜日はハンバーグ系」という程度でも、買い物と朝の準備が楽になります。
おにぎり弁当にする日を作る
お弁当箱へごはんとおかずをきれいに詰めること自体が負担なら、おにぎり中心の日を作ってもよいでしょう。
- 鮭おにぎり
- 昆布おにぎり
- そぼろおにぎり
- わかめおにぎり
そこへ、唐揚げ、卵焼き、枝豆などを少量添えれば十分な弁当になります。
子どもが食べやすく、洗う容器を小さくできる点もメリットです。
サンドイッチの日を入れる
ごはんを詰める弁当ばかりで飽きる場合は、ときどきパンの日を作ると変化がつきます。
- ハムチーズ
- ジャム
- ツナ
- 卵
ただし、夏場は具材によって傷みやすさが変わります。
水分の多い野菜やマヨネーズを多く使う具材などは保存状態に注意し、保冷剤や保冷バッグを利用してください。
「今日は買う日」を最初から作る
家庭や学童のルールによりますが、市販のパン、おにぎり、弁当などを利用できるなら、週1回程度「作らない日」を作る方法もあります。
たとえば金曜日だけはパンと市販品にする、と最初から決めておけば、「今日は作れなかった」という気持ちになりにくくなります。
学童によっては昼食注文サービスや弁当の配達を利用できる場合もあります。
利用できるかどうか、夏休み前に案内を確認してみてください。
朝ではなく夜に8割準備する
朝の作業を減らすため、前日の夜にできることは済ませておきます。
- 弁当箱を出しておく
- 箸やフォークをセットする
- 保冷バッグを用意する
- 水筒を洗って乾かす
- 冷凍食品を確認する
- 翌日使うおかずを決める
- 必要なら米を炊飯予約する
朝になってから「弁当箱どこ?」「保冷剤がない」と探す時間がなくなるだけでも負担は変わります。
献立も夜に決めておけば、朝は考えずに手を動かせます。
朝の弁当作りを10分程度にする流れ
準備を固定すると、朝の弁当作りを短くしやすくなります。
- 冷凍食品を加熱する
- 卵焼きやウインナーなど1品だけ作る
- ごはんを詰める
- 加熱したおかずをしっかり冷ます
- 枝豆やチーズなど簡単な副菜を加える
- 保冷剤と一緒に保冷バッグへ入れる
毎朝この順番にすると、何をすればよいか考える必要がなくなります。
夏の学童弁当で特に注意したい食中毒対策
夏は気温や湿度が高く、弁当が傷まないか心配になる時期です。
見た目や味だけで安全性を判断することは難しいため、基本的な対策を習慣にしましょう。
- 調理前に手をよく洗う
- 弁当箱を清潔にして十分乾かす
- 肉・魚・卵などは中心までしっかり加熱する
- 温かいまま蓋をしない
- おかずは十分冷ましてから詰める
- 水分の多いおかずは汁気を切る
- 保冷剤と保冷バッグを利用する
- 長時間常温に置かない
学童に冷蔵庫があるか、弁当をどこで保管するのかも施設によって異なります。
初日に確認しておくと、その後の弁当作りで判断しやすくなります。
子どもが残すなら量を減らす
せっかく作ったのに毎日残されると、それだけでも弁当作りが嫌になることがあります。
夏は暑さで食欲が落ちる子もいるため、普段の昼食と同じ量を詰めなくても構いません。
まずは「食べ切れる量」にして、不足するようなら少し増やします。
大きな弁当箱に隙間なく詰めるより、小さめの弁当箱を使う方が作る側も楽になります。
彩りを毎日気にしなくていい
SNSなどで見る弁当は、赤・黄・緑のおかずがきれいに並んでいることがあります。
しかし、毎日の学童弁当で見た目を完璧にする必要はありません。
色を足したい場合も、枝豆、ブロッコリー、コーン、ミニトマトなど簡単な食材を一つ加える程度で十分です。
なお、生野菜やミニトマトなどを入れる場合も、よく洗って水分を十分に拭き取るなど衛生面に注意してください。
子どもに弁当箱を出してもらう
弁当作りだけでなく、帰宅後の弁当箱を洗う作業も毎日続きます。
小学生なら、帰宅後に自分で弁当箱と水筒をキッチンへ出してもらうだけでも違います。
- 弁当箱を出す
- 水筒を出す
- 保冷剤を冷凍庫へ戻す
- 箸を洗い場へ置く
年齢によっては、自分で弁当箱を軽く洗うところまで担当してもらってもよいでしょう。
「お弁当は親が全部やるもの」にせず、夏休みの家事の一部として子どもにも参加してもらうと負担を分けられます。
シングルマザーは「朝の体力」を残すことも大切
学童弁当のために毎朝30分早起きし、それが数週間続けば疲れがたまります。
仕事から帰宅したあとにも夕食、洗濯、翌日の準備があるなら、朝だけ頑張り続けるのは簡単ではありません。
冷凍食品を増やす、週に一度は市販品を利用する、前日の夕食を活用するなど、最初から「手を抜く仕組み」を作っておきましょう。
弁当を豪華にすることより、夏休みの最後まで無理なく続けられることの方が重要です。
学童弁当を楽にする買い置きリスト
- □ 冷凍唐揚げ
- □ 冷凍コロッケ
- □ 冷凍ハンバーグ
- □ ミートボール
- □ ウインナー
- □ 卵
- □ 冷凍ブロッコリー
- □ 冷凍枝豆
- □ 個包装チーズ
- □ おにぎり用ふりかけ
- □ パン
- □ 保冷剤
冷凍庫に「弁当用」の場所を一つ作ると、朝に探す時間も減らせます。
毎日しんどいなら「続けられる弁当」に変える
夏休みの学童弁当は、数日だけではなく何週間も続きます。
最初の1週間だけ頑張って豪華な弁当を作り、その後疲れ切ってしまうより、最初から手間を減らした方が続けやすくなります。
朝に作るのは1品、残りは冷凍食品や前日の取り分け、曜日ごとにメニューを固定する。これだけでも献立を考える負担はかなり減らせます。
子どもが安全に食べられ、必要な量を取れているなら、毎日同じおかずが入っていても問題ありません。
「ちゃんとした弁当を作らなければ」ではなく、「明日も無理なく作れる弁当」に変えて、長い夏休みを乗り切りましょう。
