母子家庭で賃貸に住んでいる方は多いと思いますが、中には一軒家に住んでいるという方もいます。
母子家庭になる前に住んでいた家にそのまま住んでいる、親が家を用意してくれた、頑張って自分で購入したなどその要因は様々ですが、一軒家はやっぱり色々な面で安心ですよね。
賃貸では色々な制限があって自由がききません。お隣や上の階、下の階への配慮も必要で、気を遣わなくてはいけないことが沢山あります。
特にそれまで一軒家に住んでいたという方なら、賃貸アパートに住むと事情が大きく違うことにとまどうでしょう。できるならまた一軒家に住みたいと思うのは自然ですよね。
毎月家賃を払っているのはもったいない、その費用でマイホームの購入を、と考えた場合、一軒家は高いので母子家庭には購入は無理と思われるかもしれませんが、本当にそうでしょうか。
もちろん各ご家庭の事情にもよりますが、実は全く無理、というわけではありません。工夫次第で母子家庭で一軒家を購入することは不可能ではないのです。
ここでは母子家庭で一軒家を購入する方法について、解説していきたいと思います。
母子家庭で一軒家を購入、まず最初にすべきこととは?

母子家庭で一軒家を購入すると決めたら、まず最初にすべきことがあります。それは家計の見直しです。
家計の見直し
家賃、光熱費、食費など、毎月様々な出費があります。家賃は変えられませんが、光熱費や食費は工夫次第で節約できますよね。
食費はスーパーの夕方のセール品にする、光熱費は家電製品のスイッチをこまめに切る、お風呂はみんなで入る、娯楽も安く楽しめるような方法を探すなど、節約できる方法を考えましょう。
今までも一生懸命節約してきた、という方もいるかもしれません。でももう一度、見直してみて下さい。「少しくらいは」という気持ちで無駄な出費はありませんでしたか?
無理は続かない、と言う方もいると思いますが、目標は一軒家の購入です。本気で取り組まないと母子家庭でなくてもなかなか手が出ない大きな買い物です。
最終目標は一軒家の購入、それを励みにして、子供と一緒に楽しみながら節約していきましょう。
収入アップ
次に考えたいのは、収入アップです。
収入アップ、こちらも目指してはいるけれど、現実は厳しくてなかなかできない、という母子家庭の方は多いと思います。
子育てで仕事ができる時間が限られていたり、母子家庭は正社員としての採用は敬遠されたりなど、仕事を変わるのは簡単ではありません。
一番のおすすめは、収入アップにダイレクトに影響する資格の取得ですが、ネックは時間がかかること、資格を取るのに費用がかかることです。
期間は短くても数か月~1年は必要で、費用も数万円が相場です。勉強の時間も必要になるし、通うならその時間もかかり、時間に制約の多い母子家庭の方にとっては現実的ではないでしょう。
そこで考えたいのが副業です。最近は副業がはやりにもなっていて、ネットで探すと沢山仕事がでてきます。多くはパソコンを使って自宅でというもので、初心者でもとりくみやすい配慮がなされているのが母子家庭にはありがたいでしょう。
ただ簡単に収入になる副業はなく、作業の時間が長かったりスキルが必要だったりして、一定の収入になるのには時間がかかります。
理想は、資格を取る勉強をしながら収入は少なくてもいいので家で出来る副業をこなす、というパターンですが、相当な時間が必要で、母子家庭でも簡単にできるというわけではありません。
まずは自分の生活パターンの中でできる副業はないか、という視点で仕事を探してみましょう。
母子家庭で一軒家を購入、その賢い方法は?

住宅ローンの審査、落ちないためには
一軒家の購入には様々な費用がかかるため、住宅ローンの利用が一般的で、母子家庭もそれは同じです。よく、母子家庭は審査には通らないのでは?と心配される方がいますすが、母子家庭であることや家族構成は審査にはまず影響はありません。
住宅ローンで必ず審査されるのは、安定した収入と勤続年数です。一軒家の購入金額は非常に大きいので、長期に渡って確実に返済できるのか、という視点で見られます。芸能人で住宅ローンに通らなかった、という話を聞いたことがあるかもしれませんが、この「安定」で引っかかったのでしょう。
母子家庭であるかないかに関係なく、また正社員かパートであるかに関係なく、これまで長期に渡って毎月安定した収入があれば、審査に落ちる可能性はかなり低くなります。
ただこれはローンを提供する金融機関次第というところもあるので、必ずとは言いきれません。ある金融機関で審査に落ちても別の金融機関では通るというケースも多いので、ひとつ落ちたからと言ってあきらめる必要はないでしょう。
またこれは見落としがちなのですが、これまでローンやクレジットなどの支払いを期限内にきちんとしてきたか、ということも審査には影響してきます。これはいわゆる「信用」です。
信用度を高めるためには、普段からクレジットカードの支払いやローンの返済をきちんと行い、支払い遅れや滞納を避けることが重要です。頻繁に遅れがあったりすると、「この人の返済能力は疑わしい」と判断されて審査に落ちる可能性が高くなるからです。
業者選びは重要
業者とは、ここでは不動産業者、そして住宅ローンの金融機関のことを言います。
不動産業者や住宅ローンの金融機関を選ぶ際は、信頼性が高く経験豊富な業者を選ぶことが大切です。
不動産業者は購入したい一軒家が決まればひとつに決まってしまいますが、できれば複数の一軒家をリストアップし、親身になって相談にのってくれる業者の物件から選ぶのが一番でしょう。
金融機関は、ローンの金利や返済期間を比較検討し、自分に合ったプランのあるところを選ぶようにします。
将来のことも考える
一軒家を購入する際、物件の周辺環境や治安、交通アクセスなどを調べ、住みやすさを確認しますが、実はそれだけでは十分ではありません。将来的に買い手がつきやすい物件であるかも考慮することが重要です。
せっかく一軒家を購入したのだからから一生住む、売る気はないです、と言われるかもしれません。しかし将来のことは誰にもわからないですよね。子供のために家を売却する、母子家庭を卒業して新しい家に住む、という可能性だってないとは言い切れないですよね。
もちろん将来のことだけを考えるのは極端ですが、どの一軒家を購入するか決める時に、売るときのこともある程度考えておいた方が、いざという時に困ることは少なくなるでしょう。
将来的に買い手がつきやすい、購入されやすい物件というのは、一般的には以下のような特徴を持っています。
- 市街化調整区域内や再開発地域など、将来的に地価が上昇する可能性が高い場所にある物件
- 駅から徒歩圏内や、通勤・通学に便利な場所にある物件
- 外観・内装がきれいで、リノベーションがしやすい物件
- 駐車場がある物件
- 小学校や中学校などの教育施設が近くにある物件
- 日当たりや眺望が良い物件
これらの特徴を持った一軒家は需要が高く、売りやすい傾向にあるため、母子家庭であっても住宅購入する場合に意識した方が良いポイントになります。
ただし地域や市場の状況によっても異なるため、不動産業者や専門家に相談し、的確な情報収集を行うことが大切です。
母子家庭で一軒家を購入、他に必要な費用を安く抑える方法とは?

住宅購入に必要な費用のほかに、新しく生活を始める際には家具や家電製品なども必要で、母子家庭にとってはその購入費用も大きな負担になり、できるなら安く抑えたいですよね。
新生活を始めるにあたり、家具や家電製品を安く揃える方法としては、以下のようなものがあります。
リサイクルショップやフリマアプリを利用する
家具や家電製品など、中古品でも十分に使えるものが多くあります。リサイクルショップやフリマアプリなどで、格安で手に入れることができます。
レンタルサービスを利用する
家具や家電製品のレンタルサービスを利用することで、初期費用を抑えることができます。
家具・家電量販店のセールを狙う
定期的に開催される家具・家電量販店のセールを狙うことで、安く買えるチャンスがあります。特に新生活シーズンには多くのセールが開催されるため、この時期に購入するとお得な場合があります。
自分でDIYする
家具や家電製品を自分でDIYすることで、手間暇はかかりますが、安く手に入れることができます。また、自分で作ることでオリジナルのアイテムが作れるため、自分好みのインテリアを実現することもできます。
母子家庭で一軒家を購入、計画的に取り組みましょう

母子家庭で一軒家を購入する際には時間や努力が必要ですが、諦めずに取り組むことが大切です。また、不動産業者や銀行の担当者と話し合い、自分にとって最適な方法を見つけることも重要です。
一軒家を購入することは生涯にわたる大きな投資ですが、家族と共に暮らす幸せや不動産投資による資産形成など、一軒家の購入には多くのメリットがあります。
母子家庭でも、頑張りようによって夢のマイホームを手に入れることができますので、希望を持ち、前向きに考えるのがベストではないでしょうか。