母子家庭の半分はずっとパート、生活を維持するには?

母子家庭になった時まず考えるのは、収入をどうするか、です。

それまで働いていたのであれば、そのまま仕事を続ける、あるいは子供がまだ幼くて手がかかるので一旦仕事をやめてパートやアルバイトに変える、というパターンでしょう。

またもし専業主婦であったなら、どこかに就職するか、パートやアルバイトで働き始めることになるでしょう。

収入が多く、安定してもらえるという面では正社員で働きたいところでですが、様々な事情でそうはいかない、という方は多いのではないでしょうか。

実際母子家庭の場合、約半数の方が正社員ではなく、ずっとパートで生活を続けています。

母子家庭において、ずっとパートの働き方を選ぶことには、どのようなメリットがあげられるのでしょうか。

最大のメリットと言えるのが、勤務時間の調整がしやすいことです。

特に小学校入学前の子どもを抱えている母子家庭の場合、保育園の送り迎えや急な発熱への対応など、正社員の仕事だと対処が難しいケースも多く見られます。短時間勤務にも対応可能なパートの仕事であれば、子どもの体調や行事に合わせて柔軟に働けます。

ただし、時間調整がしやすいというメリットがある一方、ずっとパートの生活だと収入が低いので生活を安定させるのが難しくなります。そのため子どもが小さいうちはパートの生活をしていても、ある程度成長したら正社員の仕事を探して働き始める方も多くいます。

同じ母子家庭でもさまざまな働き方があるため、状況に合わせた働き方を選択することになります。

では母子家庭において、ずっとパートの状況でも収入を増やして生活を維持するためには、どのような工夫が必要になるのでしょうか。

ここではその方法について、解説していきます。

目次

母子家庭でずっとパートでも生活を維持、利用できる支援制度とは?

生活を安定させるための方法の1つが、各種手当を利用することです。

日本には、母子家庭やひとり親世帯を対象にした経済的な支援制度が色々あります。そういった制度を利用することで収入を増やす、支出を減らす、といったことが可能になります。

たとえば、児童扶養手当や児童手当を自治体から受け取ることで、月々の収入を補うことが可能です。

またそれ以外にも各自治体では、母子家庭をサポートするためのさまざまな制度を用意しています。母子家庭になったら、まず居住地の自治体に、どのような支援制度があるか、確認しましょう。

ただし、もし利用できる制度があったとしても、基本的に自分で申請をしなければ補助金などを受け取ることはできません。

そこで、住んでいる自治体のホームページなどで情報を集めて、利用できる制度を活用しましょう。一度自治体の窓口へ相談に行ってみることも大切です。

母子家庭でずっとパートでも生活を維持、養育費はもらえますか?

離婚して母子家庭になったという場合には、元夫側に養育費をもらうことも収入を増やす方法の1つです。

養育費は子どもの教育や生活を補うために補償された権利なので、離婚するタイミングでしっかりと話し合って決めておく必要があります。もしも養育費の支払いが滞っているという場合、履行勧告や強制執行などの方法で支払ってもらうことも可能です。

また、もし最初に養育費の取り決めをしなかった場合でも、家庭裁判所に調停の申し立てを行えば、養育費を支払ってもらえる可能性があります。

母子家庭でずっとパートでも生活を維持、在宅で出来る副業とは?

収入を少しでも増やしたいと思っていても、子どもがいるので外に出て働く時間を増やすのが難しい、という方もいるでしょう。

そのような場合であれば、家で子どもの世話をしながらできる在宅副業を始めるという方法があります。

自宅で気軽にできる副業としては、投資やポイントサイト、クラウドソーシングやハンドメイドなど、さまざまな選択肢があります。

例えばイラストを描くのが得意、プログラミングのスキルがある、ライターの経験があるなどの場合には、クラウドソーシングで自分の経験やスキルを活かすことができます。

最初は副業でクラウドソーシングの仕事を始めて、実績を積むことでフリーランスとして働けるようになる可能性があります。フリーランスで成功すれば、外に出て働かなくても収入を安定させられるかもしれません。

また、子どものために小物を作るのが得意という方もいると思います。そのような場合には、ハンドメイドで収入を得ることを考えてみましょう。

例えば、子ども服や小物入れなどをハンドメイドで作成したら、フリマアプリなどで作ったものを販売することで、収入を増やせます。

母子家庭でずっとパートでも生活を維持、正社員を目指すには?

子どもが小さいうちは、ずっとパートの生活が成り立っていたとしても、子どもが成長するにつれて教育費や食費が増えていきます。また、必要なお金が増える一方で、子どもが成長すると送り迎えなどの負担も減っていきます。

そこで送り迎えなどの負担が減った分、働く時間を増やして収入アップを目指すことも可能です。働ける時間が増えたとき、パートのシフトを増やす方もいれば、正社員としての働き方を探す方もいます。

ただし母子家庭で正社員の仕事を探そうと思っても、残業不可や学校の行事に合わせて休みが欲しいなどの状況だと、正社員の仕事がなかなか見つからず、ずっとパートの生活を続けているというケースも少なくないでしょう。

母子家庭で正社員の仕事を探す場合には、いくつかのコツがあるという点を押さえたうえで働き方について考えていくことも必要です。

ずっとパートという現状を抜け出したいのなら、自分から積極的に動くことが大切です。

例えば医療事務の資格を取り、比較的残業が少なく決まった曜日に休みを取得しやすいクリニックで働くことを目指す、といったことです。また、正社員登用のチャンスがあるパートで働いて、最終的に正社員になる、という方法もあります。

母子家庭でずっとパートでも生活を維持、状況に合わせた働き方を

母子家庭の場合、ずっとパートのままでこの先も生活を維持できるのか不安になってしまうこともあるでしょう。

しかし不安に思っているだけだと、何も状況は変わりません。自治体からの手当を受け取る、隙間時間にできる副業を探すなどの方法で、少しでも収入を増やし生活を安定させる方法を模索する必要があります。

また子どもの成長に合わせて、パートではなく正社員の仕事を探すなど、状況に合わせた働き方を探すことも大切です。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
目次