母子家庭で粗大ごみを無料で引き取ってもらう方法とは?

どんなに工夫しても、生活をしていると絶対に出てくるのが「ごみ」です。そしてその「ごみ」を処分するにはお金がかかります。

ごみの処分方法は、たいていは市町村ごとに決められたごみ袋に入れて、週の中の決まった曜日に決められた場所に出すことになっています。そしてその「ごみ袋」は基本、自分で買うことになります。自治体の中には、ごみ袋を配布してくれるところもありますが、それは少数派で、ほとんどの人は自分で買っているのではないでしょうか?

救いなのは、ごみ袋はそれほど高くなく、100均で10枚100円くらいで売ってくれています。サイズが変わると枚数は変わりますが、とにかくこの値段でごみ袋が買えるのは、母子家庭にとっては助かりますよね。

しかし問題なのは「粗大ごみ」でしょう。

家具のようにごみ袋には入らないような大きいごみ、入ったとしても、燃えなかったり資源にはならないごみは「粗大ごみ」として引き取ってもらうことになりますが、その費用が安くないからです。

粗大ごみは通常、1個いくらで引き取られていきますよね。そしてその費用は地域によって違っています。それは粗大ごみの引き取りは各自治体が実施しているからで、住む所によって費用が変わるのはそのためです。

そして実際の費用は粗大ごみ1個あたり数百円で、ごみ袋と比べると相当に高いですよね。

では、粗大ごみを安く出す方法はないのでしょうか?母子家庭などのひとり親家庭のための支援制度には色々ありますが、粗大ごみの引き取りに関係する支援はないのでしょうか? 

そこで色々と調べていくと、母子家庭で粗大ごみを無料にしてくれる制度があることがわかったので、ここではその内容や手続きなどについて紹介します。

目次

粗大ごみの種類とその分別方法

生活をしていると、どうしても出てしまうのが「ごみ」。その中でも、大きな家具や家電など、普通のごみ袋に入らないものを「粗大ごみ」と呼びます。しかし、粗大ごみの正しい分別方法や処分方法を知らないと、思わぬ手間や費用がかかってしまうこともあります。そこで今回は、粗大ごみの種類とその正しい分別方法について詳しく解説します。

粗大ごみとは何か?

粗大ごみとは、一般的には一辺が30cm以上のものや、重さが10kg以上のものを指します。これには、家具や家電、自転車、ベビーカーなどが含まれます。ただし、テレビや冷蔵庫、洗濯機などの家電リサイクル法対象品や、自動車、バイクなどは粗大ごみとは別に扱われます。自治体によっては、粗大ごみとして扱うものの定義が異なる場合もありますので、自分が住んでいる地域のルールを確認することが大切です。

粗大ごみの具体的な種類

粗大ごみにはさまざまな種類があります。家具類では、テーブル、椅子、ベッド、棚などが該当します。家電類では、エアコン、洗濯機、冷蔵庫などの家電リサイクル法対象品以外のもの、例えば、電子レンジや扇風機、掃除機などが含まれます。自転車やベビーカー、大きなおもちゃなども粗大ごみとして扱われます。これらのものは、通常のごみとは別に処理する必要があります。

粗大ごみの正しい分別方法

粗大ごみの分別方法は、自治体によって異なります。一般的には、粗大ごみは収集日が決まっており、その日に指定の場所に出すことになります。ただし粗大ごみの収集日や出し方は自治体によって異なるため、自分が住んでいる地域のルールを確認することが大切です。

また、粗大ごみはそのまま出すのではなく、一部分解したり、ビニールで包んだりする必要がある場合もあります。これも自治体のルールに従って行いましょう。

粗大ごみは有料で処分することが一般的ですが、一部の自治体では母子家庭などを対象に無料で処分できる制度を設けている場合もあります。これらの情報は自治体のホームページや、直接窓口に問い合わせることで確認できます。

母子家庭の粗大ごみ、無料で引き取ってくれるのはどんなごみ?

粗大ごみの引き取りは各自治体が実施していることから、どんなごみが粗大ごみになるのか、自治体によって違いますが、決められた大きさを超えるごみや、テレビやパソコンなどのような家電リサイクル法の対象になっている電化製品以外の電化製品、たとえばドライヤーや掃除機などを粗大ごみとしているのが一般的でしょう。

一般的に木やプラスティック、金属が粗大ごみに該当しますが、中には粗大ごみは不燃物に限定していたり、引き取れないものを指定している自治体もあります。また大きさについても、30cm以上の大きさに限定していたり、特に指定のない所もあります。

そのため、自分の住んでいる地域では何が粗大ごみになるのか、自治体の窓口に確認する必要があります。

粗大ごみの引き取り費用はいくら?

粗大ごみの処分には費用がかかります。その費用は、粗大ごみの種類や大きさ、自治体によって異なります。また、一部の自治体では、母子家庭などを対象に無料で粗大ごみを処分できる制度を設けている場合もあります。今回は、粗大ごみの処分にかかる費用の詳細について解説します。

粗大ごみの処分費用はどれくらい?

粗大ごみの処分費用は、自治体や粗大ごみの種類、大きさによって異なります。一般的には、粗大ごみの処分費用は数百円から数千円程度となっています。例えば、椅子やテーブルなどの小さな家具は数百円、大きな家具や家電は数千円といった具体的な金額が設定されています。これらの費用は、粗大ごみを出す際に粗大ごみ処理券を購入し、粗大ごみに貼って出すことが一般的です。

粗大ごみの種類ごとの処分費用

粗大ごみの種類ごとの処分費用を具体的に見てみましょう。例えば、テーブルや椅子などの小さな家具は、大体数百円程度で処分することができます。一方、大きな家具や家電、自転車などは、数千円程度の費用がかかることが多いです。

また、特殊な粗大ごみ、例えばピアノやバイクなどは、さらに高額な費用がかかることがあります。これらの費用は自治体によって異なるため、具体的な金額は自治体のホームページや窓口で確認しましょう。

実際の費用について、いくつか例をあげてみてみます。

東京都23区

23区では料金の区分は共通で、400円、800円、1,200円、2,000円、2,800円の5種類あります。

どの粗大ごみがいくらの料金になるかもほぼ同じで、

400円:アイロン台、椅子、IHクッキングヒーター、花瓶、カセットコンロ、カバンなど
800円:アルミサッシ、オーブンレンジ、鏡台、こたつ、子供用滑り台、自転車、ひとり掛けソファーなど
1,200円:マッサージチェア、ベッドマット、シングルベッド、プリンター、たんす、チェスト、カラーボックス、テーブルんど
2,000円:ステレオ、三人掛けソファー、ソファーベッド、ダブルベッド、ランニングマシンなど
2,800円:オーディオラック、下駄箱、戸棚、流し台、仏壇、ペット小屋、マッサージチェア、物置など

さすが粗大ごみと呼ぶだけあって、かなり大きなものまで引き取ってくれますね。ただ大きくなるにしたがって、引き取ってもらう費用は高くなっていきますが。

神奈川県横浜市

横浜市では粗大ごみを「家庭から出されるもののうち、一番長い辺が、金属製品で30センチメートル以上のもの、それ以外(プラスチック商品、木製品など)で50センチメートル以上のもの」としています。

料金の区分は、200円、500円、1,000円、1,500円、2,200円の5種類です。

200円:音響・映像機器、照明器具、ストーブ類、扇風機、掃除機、いす、カラーボックスなど
500円:ベビーベッド、戸棚、テレビ台、テーブル、鏡台、一人用ソファー、カーペットなど
1,000円:二人用ソファー、書棚、畳、たんす、テーブル、マットレスなど
1,500円:物置、机、たんす、食器棚、サイドボードなど
2,200円:スプリングマットレス

他の市も同じようにいくつかの料金区分があって、粗大ごみによって料金が決まっています。

母子家庭で粗大ごみを無料にしてくれるところは?

粗大ごみの引き取りにかかる費用は市などのホームページを見れば書いてありますが、母子家庭やひとり親家庭が無料になることをはっきりと書いてある市はわずかで、東京都の区や市と神奈川県の主要市などです。

大阪市や名古屋市、福岡市などは、市のホームページに、粗大ごみにの引き取り費用や申し込みの仕方などは書いてありますが、無料になるような記載は見つけられません。そのまま解釈すれば、母子家庭であっても無料にはならない、ということですが、実際はどうなのでしょうか?

試しに、名古屋市の粗大ごみ受付センターに確認してみましたが、無料になる制度はありません、との回答でした。生活保護を受けている方は無料になる、という話も聞きますので、まずは自分の住む地域の粗大ごみセンターに確認するのをおすすめします。

母子家庭で粗大ごみの引き取りが無料になる条件

母子家庭で粗大ごみの引き取りが無料になる条件は、東京都の区の場合、児童扶養手当特別児童扶養手当の支給を受けていること、となっています。

母子家庭の多くは児童扶養手当の支給を受けていると思いますので、条件からはずれることはほぼないでしょう。

横浜市の場合は、生活保護世帯、福祉医療証の交付を受けている世帯などを無料とする、となっています。母子家庭で生活保護を受けている、福祉医療証を持っているのなら、無料になるということですね。

母子家庭の粗大ごみ、無料引き取りの申し込み方法は難しくない?

母子家庭で粗大ごみ無料引き取りの申し込み方法は、東京、横浜市とも、電話による受付となっています。

粗大ごみの引き取りの申し込みはネットでできるようになってますが、無料の申請はネットではできず、ちょっと面倒ですが電話で申請します。

ただ手続きとしては難しくなく、誰でも簡単にできるようになっています。

粗大ごみの無料引き取りのメリット

母子家庭における粗大ごみの無料引き取りは、経済的な負担を軽減するだけでなく、環境保護や家の中のスペースの確保にも影響します。無料引き取りを活用することで、暮らしやすくなります。

経済的な負担の軽減

粗大ごみの処分費用は金額的には大きくないですが、経済的に苦しい母子家庭になると、それさえも厳しい負担になるでしょう。無料引き取りを利用することで、その負担を大きく軽減することができます。特に大型の家具や家電製品の処分にかかる費用は予想以上に高く、このサービスの活用は大変有効です。

環境への貢献

粗大ごみの不適切な処分は環境問題を引き起こす可能性があり、厳しく罰せられます。自治体の無料引き取りサービスは、適切な処理を保証しているため、環境への悪い影響を防ぐことができます。正しい方法での処分は、地球環境の保護に繋がりますよね。

家のスペースの確保

不要な家具や家電製品は場所を取るため、置いておくだけで家の中が狭くなってしまいます。これらのアイテムを適切に処分することで、新しい家具や家電の配置、または子供の遊び場としてのスペースを確保することができます。

他の自治体での粗大ごみ無料引き取り制度

日本全国の自治体には母子家庭を支援するためのさまざまな制度があります。粗大ごみの無料引き取りもその一つで、地域によっては独自の取り組みが行われています。主要な都市の粗大ごみ無料引き取り制度についての概要です。

大阪市の粗大ごみ無料引き取り制度

大阪市では、生活扶助を受けている市民に対して、粗大ごみの手数料の免除が受けられる制度があります。具体的な手続きや詳細については、お住まいの地域を担当する環境事業センターに問い合わせることが必要です。

問い合わせ先として、お住まいの地域を担当する環境局環境事業センターが挙げられており、具体的な連絡先は市の公式サイトで確認できます。

名古屋市の粗大ごみ無料引き取り制度

名古屋市では、粗大ごみとして家具や自転車、一部の電気製品などが対象となります。

粗大ごみの収集には、粗大ごみ受付センターへの事前申し込みが必要となります。申し込むと、収集日や出す場所、手数料などの詳細が通知されます。手数料納付券を購入し、粗大ごみに貼付けて、指定された収集日に出すことで、粗大ごみの収集が行われます。

詳細や申し込み方法については、名古屋市の公式サイトや粗大ごみ受付センターで確認できます。

福岡市の粗大ごみ無料引き取り制度

福岡市では、粗大ごみとして家具や家電製品などが対象となります。粗大ごみの収集には、粗大ごみ受付センターへの事前申し込みが必要となります。

申し込むと、収集日や出す場所、手数料などの詳細が通知されます。手数料納付券を購入し、粗大ごみに貼付けて、指定された収集日に出すことで、粗大ごみの収集が行われます。

詳細や申し込み方法については、福岡市の公式サイトや粗大ごみ受付センターで確認できます。

粗大ごみの処分方法

粗大ごみの処分方法は自治体によって異なります。ここでは、一般的な粗大ごみの処分方法の詳細について解説します。

粗大ごみの処分手続きの流れ

粗大ごみの処分手続きは、まず自治体のルールを確認することから始まります。自治体によっては、粗大ごみの収集日や出し方が異なるため、自分が住んでいる地域のルールを確認することが大切です。次に、粗大ごみを出す日に合わせて、粗大ごみ処理券を購入します。

そして、粗大ごみに処理券を貼って、指定の場所に出します。これが粗大ごみの処分手続きの一般的な流れです。

自治体ごとの粗大ごみの処分方法

自治体ごとの粗大ごみの処分方法を見てみましょう。一部の自治体では、粗大ごみを自宅から直接収集してもらうことができます。また、一部の自治体では、粗大ごみを指定の場所に自分で持ち込むことが求められます。さらに、一部の自治体では、粗大ごみを出す前に電話やインターネットで申し込みをする必要があります。

これらの方法は自治体によって異なるため、自分が住んでいる地域のルールを確認することが大切です。

粗大ごみの処分をスムーズに行うためのポイント

粗大ごみの処分をスムーズに行うためのポイントをいくつか紹介します。まず、粗大ごみを出す前に、自治体のルールを確認することが大切です。また、粗大ごみ処理券を事前に購入しておくことも忘れないようにしましょう。そして、粗大ごみを出す日や時間、場所を間違えないように注意が必要です。

粗大ごみを出す際には、他人の迷惑にならないように配慮することも大切です。これらのポイントを押さえておけば、粗大ごみの処分をスムーズに行うことができます。

粗大ごみの正しい出し方と注意点

粗大ごみは、日常の生活ごみとは異なり、その取り扱いには特別なルールがあります。正しい出し方を知り、注意点やマナーを守ることで、地域社会とのトラブルを避けることができます。

粗大ごみの出し方の基本

粗大ごみの出し方の詳細は自治体ごとに異なりますが、一般的には以下の手順に従います。

まず、粗大ごみを出す前に、自治体の指定する方法で申し込みを行います。申し込みが完了すると、収集日や場所が指定されます。指定された日に、指定された場所に粗大ごみを出すことが求められます。

引き取ってもらうには、粗大ごみの手数料を支払う必要があります。手数料は、自治体や粗大ごみの種類、サイズによって異なります。

粗大ごみの出し方の注意点

粗大ごみを出す際の注意点として、以下の点が挙げられます。

粗大ごみは、指定された日時、場所に出すことが決められています。違う日にちに出したり地学場所に出しても引き取ってもらえません。

引き取ってくれる粗大ごみのサイズや重さには制限があります。事前に確認しておきましょう。また、粗大ごみには、破損や汚れがある場合、収集されないことがあります。

粗大ごみの出し方のマナー

粗大ごみの出し方には、以下のマナーが求められます。

粗大ごみは、他人の迷惑にならないように指定された場所にきちんと出すこと、粗大ごみを出す際には、近隣の住民に迷惑をかけないように注意すること、です。

粗大ごみが風で飛ばされないようにしっかりと固定することや、雨などの悪天候時には、粗大ごみが濡れないようにカバーをかけるなどの配慮が必要です。

母子家庭の粗大ごみ、無料の引き取りを利用する前に

母子家庭で粗大ごみが無料になる制度はないか調べてみた結果、確かに東京都や横浜市にはそういう制度はありましたが、そのほかの地域では、市役所などに聞いてみないとはっきりしないことがわかりました。

そこで少しでも粗大ごみにかかる費用を少なくするため、粗大ごみをなくすことは考えてみてはいかがでしょうか?具体的には、リサイクルッショップに売る、フリーマーケットに出す、といったことです。

リサイクルショップで買い取ってもらえれば、費用をはらうどころか逆にお金をもらえてしまうことになります。もし値がつかなくても、タダでよければ引き取ってあげるよ、と言うショップもあって、そうなれば処分に費用がかかりません。

粗大ごみが大きくて自分で持っていけない、というのであれば、家まで引き取りに来てくれるリサイクルショップもあります。

また、もしフリーマーケットが近くにあるのなら、出してみらどうでしょう?たとえ10円でも20円でも買ってくれう人がいれば言うことなしですが、タダでもいいので引き取ってもらえたらラッキーですよね。

このように工夫することで、粗大ごみの処分にも困らなくなるのではないでしょうか?

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