母子家庭の食事を支えてくれる食料支援があるのをご存じですか?

母子家庭をはじめとするひとり親世帯では、経済的に苦しんでいることが多く、実際にその相対的貧困率は48.1%に昇るという調査結果があります。これは、ひとり親世帯の2世帯のに1世帯が貧困ということになります。

生活するうえで必ず必要になるのは、住まい、食料、衣服ですが、この中でも日常的に必要なのは食料です。住まいや衣服があっても、食べないと生きていくことはできないですよね。

住まいや衣服は節約できても、食料だけは節約は難しく、育ち盛りの子供がいるのであれば、十分な食事をさせてあげたいですよね。でも、貧困に陥っている家庭では、毎日の食事にも困っているケースは少なくありません。

そんな母子家庭の貧困を救済することを目的とした寄付団体が存在します。主に食料支援をしてくれてる団体で、利用することができれば、大きな助けになります。

しかしそういった支援団体があることは、実はあまり知られておらず、母子家庭で色々な支援制度を受けている方でも知らない人は多いのではないでしょうか。

そこでここでは、母子家庭などのひとり親世帯が利用できる食料支援について、紹介したいと思います。

食料支援を利用したいという方はもちろんのこと、子供たちを救済するためにこういった支援団体に寄付をしたいという方は、是非お読みください。

目次

母子家庭に食料支援をしてくれるのはどんな団体?

母子家庭に食料支援をしてくれる団体には色々ありますが、ここでは3つの支援団体をご紹介します。

グッドネイバーズ・ジャパン

グッドネイバーズ・ジャパンというのは認定NPO法人で、国際組織であるグッドネーバーズ・インターナショナルの一員です。アジア・アフリカでは教育や水、医療などの支援、国内では母子家庭などのひとり親世帯を対象とした食料支援を行っています。

食料支援は「グッドごはん」と呼ばれ、国内のひとり親世帯で経済的に困窮している家庭を対象にしたフードバンク事業で、無料で食品を提供しています。

食品は主に寄付されたもので、企業や個人など、多くの方の協力によって運営されています。

支援の対象地域が限定されているのが少し残念な点で、東京都や神奈川県、大阪府周辺といった大都市が活動地域になっています。

食費だけでなく、「グッドごはん」の活動には運搬費や管理費様々な場面でお金が必要になります。毎月の寄付金を1年間続けると約4世帯に食料を送り食料支援をすることができます。

フローレンス

フローレンスというのは、ホームページで次のように紹介されています。

私たちは「みんなで子どもたちを抱きしめ、子育てとともに何でも挑戦でき、いろんな家族の笑顔があふれる社会」の実現を目指す、社会問題解決集団フローレンスです。「訪問型病児保育」「障害児保育」「小規模保育」など、常識や固定概念にとらわれない新たな価値を創造するイノベーター集団として、これからも走り続けます。

子育てに関わる様々の問題を解決し、全国の親子の助けとなる活動をしている団体です。

このフローレンスが提供している食料支援が「こども宅食」です。

貧困家庭を政府が支援する制度は色々とありますが、申請をされていない母子家庭も存在します。

理由は様々で、行政窓口に行きたくても時間の都合上なかなか行けない、申請のやり方がわからない、生活保護などの支援を受けていることを周りに知られたくない、そんな、いろいろな思いがあると思います。

時間のない 1人親にとって支援の申請をしたいけれどする暇がない、そんな人は行政以外にも様々な支援活動があることを ご存知でしょうか。

「こども宅食」は 定期的な食品を送ってくれる 食料支援だけでなくオンラインでつながったり対面で話したりなど子供の孤独を防ぐ支援もあります。

活動地域は日本各地にあり、支援対象は

  • 1人親の家庭
  • 障害児の家庭
  • 経済的困窮家庭

と幅広く、こういった家庭には大きな助けになっています。

また、こども宅食を全国に広めるべく、「こども宅食応援団」を設立し、全国に活動を広げています。

セーブ・ザ・チルドレン

セーブ・ザ・チルドレンというのは、子供の支援活動を行う民間・非営利の国際組織です。日本では1986年にセーブ・ザ・チルドレン・ジャパンが設立され、行政や地域社会と連携し、子供たちとともに活動を行っています。

このセーブ・ザ・チルドレンが提供しているのが「子どもの食 応援ボックス」です。

夏休みは冬休みといった長期休みの時に体重が減る子供がいます。それは家庭の経済状況が厳しく、給食といった栄養価のある食事が取れないことがあるためです。

さらに今では 新型感染症の蔓延により1人親世帯だけでなく一般的な家庭でも経済的な困窮が目立つようになっています。

そんな中セーブ・ザ・チルドレンは 「子供の食応援ボックス」で支援しています。

活動地域は岩手県や宮城県、東京都などの日本各地です。

子供の食応援ボックスの活動は2020年に2500世帯、2021年の夏には約3000世帯の経済的に厳しい家庭に支援されました。これにより1人親の家庭でも、

『子供が体重を落とすことなく長期休みを過ごすことができ、心にゆとりを持って生活することができました。』

という親御さんからの声が上がっています。 応援ボックスを受け取った反響はホームページにて記載されていますので興味ある方は調べてみてください。

また寄付金月額3000円を1年間続けるとお米5キロとレトルト食品4食分を10世帯に届けることができるそうです。他にも食料支援だけでなく虐待予防や 給付金支援などの活動も行っています。

少しの寄付金で多くの子供が安心して生活できるようになるそんな活動ですのでぜひ応援してみてはいかがでしょうか。

母子家庭の食料支援、寄付することも大事なことです

ここまで3つの 支援団体をご紹介いたしました。

他にも母子家庭の子供の食事の支援事業が厚生労働省のホームページにより記載されています。

新型感染症の影響で母子家庭を始めとする1人親世帯に対し、子供の貧困や孤立への緊急的な対策として支援を行うことを目的として設立されたものです。

職業支援だけでなく多くの支援活動を実施するにはやはり資金が必要になってきます。行政だけでは賄うことができない資金を寄付と言う形で集め、 実際のサービスとして展開していく事はとても重要なことです。

子供の生活を守り、支えていく活動としてより多くの人に 知ってもらい、 活動の支援を検討してもらえれば幸いです。

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