母子家庭で生活が大変、生活費のシュミレーションで楽になる?

事情があって母子家庭として新たなスタートを切ることを考えている人は勿論、実際に母子家庭として生活をしていく中で生活費に対する悩みや不安がある場合、生活費のシミュレーションから始めてみることをおすすめします。

生活費のシュミレーションというのは、毎月いくら出費があるのか、あらかじめ計算して明確にしておくことです。出費がわかることによって、どのように家計をやりくりすればいいのか、見えてきます。

生活費のシュミレーションをする上で重要となるのが、毎月の収入と支出を明確にしていくことです。

家事や子育てなどを考える必要がない状態であれば、本業以外に副業を持つなどの方法で収入を増やしていくこともできるでしょう。

しかし多くの母子家庭では、子供が小さく副業を考える余裕がない、本業で精一杯という方が多いと思います。そういう場合は、現時点で得られる収入の中で、生活費のシュミレーションをしていく必要があります。

余裕のある生活をしていくことができるだけの収入がある状態であれば問題ありませんが、生活費が心細いという場合は、母子家庭が使える支援制度がないか、生活費の中で節約できる部分がないか、見直す必要があります。

そこでここでは、母子家庭では生活費をどのようにシュミレーションしていくか、考えていきます。

目次

母子家庭で生活費をシュミレーション、使える支援制度は?

生活費のシュミレーションをする手順は、収入はいくらか明確にする、次に支出、そしてシュミレーションという流れになります。

収入は、働いて得られる給料、養育費だけではありません。子育て世帯や母子家庭をはじめとするひとり親世帯を対象にして、国などが運用している支援制度があります。種類は様々で、対象になるための条件はありますが、利用できる制度は色々あり、給付金の支給を受けることができます。

児童扶養手当

母子家庭の中でも18歳未満の子どもがいる家庭が受け取れる可能性がある手当が、児童扶養手当です。

児童扶養手当は、中学校修了前の子どもがいる家庭であれば受け取れる児童手当とは別に支給されるものです。住んでいる地域によっては、児童扶養手当以外に児童育成手当が用意されていることもあります。

対象となる制度がある場合、積極的に利用をすることによって毎月の収入を上乗せしていくことができます。

母子福祉資金貸付け制度

母子家庭で子供が入学や就職をする際、準備のための費用が足りなくて困った場合は母子福祉資金貸付け制度を利用することが可能です。

母子福祉資金貸付け制度は利用後に返済が必要ですが、原則無利子となっているため、借りた分以上の負担がないのが母子家庭にはありがたいところです。

事情があって仕事を増やすことが難しい、暫く収入が増える目処が立たないという時など、母子福祉資金貸付け制度を利用することで一時的に乗り越えることができます。

シュミレーションをする際に忘れがちなのは、養育費です。養育費をもらっているのであれば、必ず収入に加えましょう。養育費は貴重な収入で、生活費全体のシュミレーションにも大きく影響します。

母子家庭の生活費、どうやってシュミレーションする?

毎月入ってくる収入が明確になったら、次にすることは月々の生活費の計算です。生活費は大きく分けて固定費変動費があり、別々に計算します。固定費と変動費がわからないと正確なシュミレーションをすることができないからです。

固定費

生活費のシュミレーションをする上でまず重要となるのが、家賃など毎月必要となる固定費です。家賃や水道光熱費、通信費や保険料などの支払いは、避けて通ることができません。

生活費のシュミレーションをする場合は、固定費に分類される費用、そして金額を書き出すところから始めておくとスムーズに進みます。

一見、減らすことが難しいと感じやすい固定費ですが、見直しによって金額を削減することは可能です。たとえば、スマホなどはより安いプランに切り替えるなど、ちょっとした工夫で毎月の支出を抑えていくことができます。

さらに、母子家庭の場合、自治体の制度を利用することで、様々な固定費を減らせる可能性が生まれます。

賃貸物件に住んでいる母子家庭が利用できる可能性がある支援が、家賃補助です。

固定費の中でも大きな負担となりやすい家賃ですが、住んでいる地域によっては、住宅手当という形で家賃の補助をして貰えることがあります。

補助を受けることができる金額は自治体によって異なりますが、住んでいる地域が家賃補助を行っているのであれば、支援を受けておいて損はありません。補助金の金額が月に数千円であっても、毎月の負担が減れば、その分生活費が楽になっていくでしょう。

さらに、住んでいる地域によっては水道料金の一部が免除になるなどの制度が用意されていることもあります。

月々の固定費が減れば、その分生活に余裕を持たせることができますよね。

ただ、これらの制度は申告をしなければ対象とならないことが殆どです。住んでいる地域の支援制度などを確認し、利用できそうな制度がある場合は、早めに手続きを完了させておけば、その分、早く制度を利用することができ、生活費の節約になります。

変動費

生活費シュミレーションでは、食費や交際費など毎月変動する費用、変動費についても考えておく必要があります。

変動費にも色々とありますが、中でも特に気にしたい費用が食費です。

母子家庭の中でも、成長期の子どもがいる家庭の場合、必要以上に食費を削減することはおすすめできません。食費を減らし、栄養バランスが悪い食事になると、子どもの成長にも影響が出てしまうためです。

毎月の食費が大きな負担となっていると感じるのであれば、まず1ヶ月に使う金額を決めておくと良いでしょう。上限を決めずにお金を使うと、思わぬ出費になってしまうことがあるからです。

しかし、毎月の上限を設定し、その中でどうやりくりしていくかを考えるようにすれば、健康に支障をきたすことなく節約をしていくことができます。

1ヶ月分のやりくりを考えるのは大変と感じる場合は、1週間毎に食費や生活費のシュミレーションをしていくのがおすすめです。短い期間でのシュミレーションを繰り返せば、1ヶ月に必要な金額なども見えてきますよ。

生活費をシュミレーションしたら、あとは実行です

生活費に関するシュミレーションをしっかりと行っておけば、母子家庭でもゆとりのある生活を送ることができるようになるでしょう。

さらに、余ったお金を貯蓄に回すようにすれば、母子家庭でも大学や専門学校への進学を考えやすくなります。

そのため、母子家庭になることが決まっている、既に母子家庭として生活を始めている人は、一度生活費に関するシュミレーションをしておくことをおすすめします。

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